月別: 2025年7月

◆2025年10月号 民事紛争の解決手続と時間<好評発売中!>

安全保障の重要課題について議論を深めることで、安全保障を巡る現実との乖離を埋め、今後の法の発展へとつなげる。

企画趣旨

 安全保障に関しては、事実としては起こりうる重大な事態や状況であっても、ある種の願望も込めて、「起こってはならないもの」あるいは「起ぎるはずがないもの」として扱われ、実際にそうした事態が(滅多に)生じなかったことも手伝って、法の整備や学問的検討が不十分なままになっている場合がある。また、自国の安全保障を … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!

——2025年10月号目次——

◇特集 安全保障のタブーとリアル

企画趣旨 … 伊藤一頼
海上におけるグレーゾーン戦略・ハイブリッド戦への対処と国際法 … 西村 弓
大量破壊兵器のタブー――リアルに対応する制度のリアル … 阿部達也
原子力施設に対する攻撃をどう防ぐか――その防止・防御のための国際法的枠組み … 森川幸一
国連は絶対的機能不全に陥ったのか――設立80年目の危機における国際法上の課題 … 丸山政己
能動的サイバー防御の国際法上の意義と課題 … 酒井啓亘
侵略国の政府資産の凍結と没収の国際法上の評価 … 坂巻静佳
経済安全保障の時代における諜報活動の刑事規制のあり方――ドイツの法的状況を中心に … 久保田 隆
企業による安全保障阻害行為への対処の積極化と限度 … 関根豪政

特別企画 

[2025年度憲法理論研究会研究総会]
平和と法をめぐる対話──
「〈戦争を知らない子どもたち〉だけのこの国」を目の前にして
山元 一・石川健治・小畑 郁・井上武史・三牧聖子・根岸陽太・江島晶子・横大道 聡

論説

AI生成性的画像を巡る刑事立法学(下)――日台の法比較を中心に … 深町晋也

誤振込と被仕向銀行の刑事責任 … 西村剛輝

NEW日本の民主主義・1
戦後日本憲法学における「民主主義」理解の変遷 … 新井 誠

NEWデジタルプラットフォームと経済法の世界的新展開・1
企画趣旨 … 土田和博
アプリストアの競争導入とセキュリティ、プライバシ――Epic Games, Inc. v. Apple, Inc., 67 F. 4th 946 (9th Cir. 2023)を手がかりに … 土田和博

メタ「法学入門」・12
民法学 その6 … 小粥太郎

法的判断において「議論」が果たす役割の諸相――法学と議論学との協働・8
コメント 法的判断×議論――交差点から遠ざかる … 大村敦志

民事法律扶助制度の改革・8
民事法律扶助制度と日弁連が行う法律援助事業の関係及び課題 … 桐本裕子

憲法と家族法の交錯・10
憲法研究者からみた親子法制の風景 … 稲葉実香

行政法学のリ・デザイン――二元的思考を超えて・17-1
国内法と国際法のはざま(上) … 原田大樹

名誉毀損・侮辱を巡る比較刑法研究・2-2
イギリスにおける名誉保護法制(2) … 山田 慧

拘禁刑時代の施設内処遇・12
拘禁刑下の規律秩序のあり方 … 本庄 武

公判外供述の比較法研究・4-6
イギリスの刑事手続上の公判外供述(6・完) … 佐藤友幸

法律時評

食糧と法――令和の米騒動と食料安全保障長谷河亜希子

(Web日本評論にて月初に全文公開中。会員登録でお読みいただけます。登録は無料です)