◆1月号(95巻1号) トランスナショナルな企業活動と公益
◆企画趣旨多国籍企業を始めとした企業の国境を越える活動が生じさせる人権侵害・環境汚染等の様々な問題については、従来指摘されて来たところであるが、近時、その被害の深刻化や、「ビジネスと人権に関する国連指導原則ーの採択により … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!) |
——2023年1月号目次——
企画趣旨 … 横溝 大
人権デュー・ディリジェンスの促進と抵触法 … 加藤紫帆
「ビジネスと人権に関する指導原則」と仲裁
――「ビジネスと人権」仲裁に関するハーグ・ルールについて … 横溝 大
米国仲裁機関によるクラス仲裁手続について … 会沢 恒
グローバル企業の社会的責任と投資仲裁 … 伊藤一頼
「グローバル・バリューチェーン」概念とグローバル・ガバナンス … 内記香子
「ビジネスと人権に関する国連指導原則」は企業行動を変えるのか
――国家の義務と企業の責任 … 山田美和
EUコーポレート・サステナビリティ・デューディリジェンス指令案の争点
… 清水真希子
ベトナム移民労働者に関するトランスナショナルな法的考察――日越協力覚書の役割に着目して
… グエン・トゥー・トゥイ=加藤紫帆=横溝 大
企画趣旨 … 井上達夫
必要は法を持たない:Necessitas non habet legem
――ペスト禍のマルセイユ市(1720~22年)への諸対応を素材として
… 薮本将典
新型コロナへの対応をめぐる憲法上の議論――ドイツの場合 … 毛利 透
近代日本における〈予防接種を打たせる論理〉の転回/展開 … 香西豊子
法的規制は自由を損なうか?――社会同調圧力依存の問題性 … 福井康太
監視と自由――権力による監視と権力に対する監視 … 松尾 陽
政策による専門知の駆用とその自律性の危機――行政組織法律主義の視角から考える
… 市橋克哉
NEW 法をめぐるミスコミュニケーション・1-1
企画趣旨 … 尾崎一郎
政教分離の語り方(上)――法と宗教のミスコミュニケーション … 尾崎一郎
NEW 幻の創文社版『憲法綱要』とその批判的検討・1
創文社版『綱要』という濾過器 … 蟻川恒正
NEW 行政法学のリ・デザイン――二元的思考を超えて・1
行政法学のリ・デザイン――二元的思考を超えて … 米田雅宏
NEW 日本的雇用を問い直す・1
連載にあたって … 「日本的雇用を問い直す」研究会
解雇規制は厳しすぎるか――解雇規制の在り方を問い直す … 國武英生
●信用の基礎理論構築に向けて・8-2
金融機関と顧客の仲介に関する法的課題(中) … 加毛 明
●紛争が戦争とならないために――領域支配をめぐる対立の制御における国際法の役割・3
領域国際法の不確定性とコソボ紛争の余韻 … 豊田哲也
●憲法訴訟の醸成――実務と学説が導く可能性・19
生存権訴訟の類型化と審査のあり方――自由権的側面を起点として … 松本奈津希
●平成民法学の歩み出し・17
家族法学と法解釈方法論・法学方法論
――水野紀子「中川理論――身分法学の体系と身分行為理論――に関する一考察」 … 木村敦子
●著作権法と刑法の語らい・3
[はるか夢の址事件]著作権法の解釈態度はどうあるべきか
――刑法からの問題提起を受けて … 前田 健
●公判外供述の比較法研究・1-4
アメリカの刑事手続上の公判外供述(4) … 緑 大輔