◆8月号(90巻9号) 法学と試験

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法学と試験とは切っても切れない関係にある。だが、司法試験「制度」を論じる以上の議論は乏しい。本特集では試験を通じた法学教育の価値、ひいては法学研究そのものについての考察を目指す。

 
<特集 「法学と試験」より>

◆日本の試験

 1 1968年、二人の法学部生
 試験といえば思い出す物語がある。石川達三の長編小説『青春の蹉跌』。1968(昭和43)年に『毎日新聞』夕刊に連載され、同じ年に単行本が新潮社から刊行された。その2年前の12月 … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!
 
 
 

—— 2018年8月号目次——

 

◇特集=法学と試験


日本の試験 … 苅部 直
裁判官と試験――裁判官OBの対話 … 加藤新太郎
弁護士・検事と試験 … 葉玉匡美
司法試験の複数回実施の可能性を探る … 安念潤司
[座談会]
憲法・民法・刑法・行政法担当者が語る「法学と試験」 …
宍戸常寿・水津太郎・橋爪 隆・大貫裕之・小粥太郎
[インタビュー]
泉徳治元最高裁判事に聞く … 聞き手:尾崎一郎・小粥太郎

 
 

■小特集 所有者不明土地と登記

――日本登記法研究会第2回研究大会
水津太郎・吉田克己・櫻井 清・戸倉茂雄・道垣内弘人
解題 … 水津太郎
所有者不明土地問題と土地所有権論 … 吉田克己
所有者不明土地と不動産登記――相続分譲渡における相続登記の方途の探究から
櫻井 清
所有者不明土地と土地家屋調査士の業務 … 戸倉茂雄
総括 … 道垣内弘人
 
 
【新連載】憲法の規整力・1-1
憲法学と「世論」 … 横大道 聡
日本人の憲法観 … 境家史郎
 
【連載】原発問題から検証する公法理論・7-1
自治体の関与の正統性と法的根拠(上)
――安全規制への周辺自治体の関与を中心に … 中嶋直木
 
【連載】拐取罪を巡る比較法的・沿革的分析・6
カナダ刑法における親による児童の連れ去りに対する処罰のあり方
和田俊憲
 
【連載】労働法理論の探究・6-2
強行法規はなぜ必要か?(下)
――労働法における強行法規と自由意思 … 水町勇一郎
 
【連載】債権法判例の行方・13
動機の錯誤 … 伊藤栄寿
 
優生保護法と憲法学者の自問【法律時評】 … 棟居快行
 
労契法20条の解釈基準/最高裁二判決の意義と課題
――最高裁第二小法廷平成30年6月1日判決【判例時評】 … 野川 忍