◆10月号(96巻11号)性犯罪規定の総合的検討

★バックナンバーの購入はこちらから★

性犯罪法の改正から1年が経過した今、本改正を巡る議論や実務的な反応から、性犯罪規定のあるべき姿や改正の意義を検討する。

企画趣旨

性犯罪規定の新時代を迎えて 1 本特集の背景・対象

 明治40(1907)年に制定された現行刑法典における性犯罪規定は、その後100年以上に亘って殆ど変更がなされないままであったが、平成29(2017)年改正において、強姦罪が強制性交等罪となり、監護者性交等・わいせつ罪が新設されるなど、一定の改正がなされた。しかし … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!

——2024年10月号目次——

◇特集 性犯罪規定の総合的検討

企画趣旨――性犯罪規定の新時代を迎えて … 深町晋也
不同意性交等罪の評価――困難性要件の意義と課題 … 嘉門 優
児童に対する保護の拡張 … 鎮目征樹
公訴時効の加算と停止 … 原田和往
被害者等の聴取結果の録音・録画記録媒体の規律 … 川出敏裕
性的姿態等撮影罪の検討 … 川崎友巳
性的姿態等画像没収・消去制度 … 佐藤拓磨 36
2023年改正に対する評価――刑事実務の見地から … 久保有希子 42
2023年法改正の意義・評価・今後の課題――被害者保護の見地から … 小島妙子

◇小特集 デジタル・AI実装社会における法とガバナンス(下)
――規範設計・私的主体の役割

イノベーションによるデフォルト・ルールの変容――法制度変化の理論へ向けた一考察 … 松田貴文
モジュールを通じたガバナンスの可能性 … 西内康人
公的規制のエコシステム――景品表示法等における私人の(大きな)役割 … 中川丈久
株式会社は公益の擁護者たりうるか?――アジャイル・ガバナンス時代にコーポレート・ガバナンスに求められるもの … 得津 晶
EU個人データ保護規制の域外的実現――「ブリュッセル効果」を中心に … 横溝 大

論説

SNS型投資詐欺とプラットフォーム事業者の幇助責任 … 濱田 新

NEW メタ「法学入門」・1
連載にあたって・西欧 … 小粥太郎

NEW 拘禁刑時代の施設内処遇・1
企画趣旨 … 武内謙治
施設内処遇をめぐる刑事政策と法の相剋 … 武内謙治

法をめぐるミスコミュニケーション・10-2 [最終回]
戦後憲法の自画像を描く――小山論文を承けて … 林 知更

eSportsをめぐる法――文化・産業政策を支える法のゆくえ・4
eスポーツにおける「チート行為」と刑法 … 冨川雅満

幻の創文社版『憲法綱要』とその批判的検討・20
「本学問題」としての大学自治 … 中林暁生

行政法学のリ・デザイン――二元的思考を超えて・11-2
法律問題(適法・違法)と公益問題(当・不当)のはざま(下)
深澤龍一郎

日中会社法の比較・12
株式買取請求権 … 神田秀樹・朱大明

公判外供述の比較法研究・3-5
オーストラリアの伝聞法則(5) … 成瀬 剛

法律時評

ジェンダー教育と法学教育石田京子

(Web日本評論にて月初に全文公開中。会員登録でお読みいただけます。登録は無料です)