◆10月号(87巻11号) 親子法の現在と未来――社会の動きに民法はどのように向かい合うのか
生殖補助医療の発展などを背景に、法における親子の意味を問われる場面が続いている。制度設計を論じる上で必須となる法的基礎を、第一線の論者が集い考察する大特集。
—— 2015年10月号目次——
◇特集=親子法の現在と未来
――社会の動きに民法はどのように向かい合うのか
[座談会]
親子法のあり方を求めて … 二宮周平・棚村政行・水野紀子・窪田充見
[生殖補助医療に関する問題]
代理懐胎と親子関係――ヨーロッパ人権裁判所判決とフランス法を参照しつつ … 幡野弘樹
凍結精子による懐胎 … 西 希代子
AIDにおける子の出自を知る権利 … 小池 泰
生殖補助医療における行為規制ルールと親子法のあり方 … 石井美智子
[法的な親子関係の意味をめぐる問題]
認知訴訟と認知調停――いわゆる300日問題をめぐる法的問題 … 浦野由紀子
性同一性障害を理由とする性別の変更と民法772条 … 羽生香織
任意認知者による認知無効 … 木村敦子
(※本文内容に一部訂正があります。→訂正・追録履歴)
嫡出否認と親子関係不存在確認――最判平成26年7月17日 … 久保野恵美子
▼特別企画 フランス家族財産法の現在
――フレデリック・ビシュロン教授講演会
掲載にあたって … 幡野弘樹・齋藤哲志
家族資産の移転と公序 … フレデリック・ビシュロン(訳:石綿はる美)
カップル関係内部の財産関係 … フレデリック・ビシュロン(訳:大島梨沙)
▼特別企画 辺野古新基地建設問題の法的論点
辺野古新基地建設問題の展開と基地建設の利益 … 紙野健二
辺野古新基地建設問題における国と自治体との関係 … 白藤博行
【連載】グローバル化と法の変容・4
グローバル化社会と憲法 … 棟居快行
【連載】憲法学のゆくえ・7-1
イントロダクション … 山本龍彦
[基調報告]憲法と社会保障法――対話の新たな地平 … 笠木映里
【連載】憲法学からみた最高裁判所裁判官・7
法の支配のロジスティクス――矢口洪一 … 片桐直人
【連載】「国家と法」の主要問題・5
「裁判官の良心」と裁判官――憲法理論的考察に向けて … 愛敬浩二
少年法適用年齢の引下げ【法律時評】 … 武内謙治