◆6月号(90巻7号) 実定法による労働契約締結強制法理

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当事者の意思の合致がなくとも、要件を満たせば労働契約の成立を認める立法が目立つ。こうした現代の労働契約締結法理を検討する。

 
<特集 「実定法による労働契約締結強制法理」より>

◆法律による労働契約締結強制

――その妥当性の検討のための覚書き


 1 問題の所在
2012年の労働者派遣法の改正により、労働契約申込みみなし制度が導入された(40条の6。施行は2015年10月1日)。この制度は、一定の違法派遣があった場合において、派遣先が当該派遣労働者に対して労働契約を申し込んだものとみなすという内容であり … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!
 

—— 2018年6月号目次——

 

◇特集=実定法による労働契約締結強制法理


法律による労働契約締結強制――その妥当性の検討のための覚書き
大内伸哉
契約締結強制としての労契法18条1項による労働契約の成立と内容の規律
新屋敷恵美子
会社分割における労働契約の承継 … 成田史子
事業譲渡における労働契約承継法理の可能性――解釈論・立法政策の提言
土田道夫
派遣先の直接雇用申込みみなし規制の正当性――雇用保障の視点からみた規制の再構成
本庄淳志
不合理な労働条件禁止規定の法的効果――日本郵便事件二判決を素材として
野川 忍

 
 
【連載】戦後憲法学の70年を語る――高橋・高見憲法学との対話・4-2
第11回 憲法と政治
高橋和之・高見勝利/宍戸常寿・林 知更・小島慎司・西村裕一
 
【連載】原発問題から検証する公法理論・6-1
伝統的許可制度の現代的変容(上)
――原子炉設置許可とバックフィット命令を素材にして … 米田雅宏
 
【連載】拐取罪を巡る比較法的・沿革的分析・5-1
アメリカ合衆国における家族による児童の連れ去りに対する処罰のあり方(上)
佐伯仁志
 
【連載】労働法理論の探究・5-2
労働関係法から労働者法へ(下)──労働法の意義論再考 … 本久洋一
 
【連載】債権法判例の行方・11
付随的な義務の不履行と契約の解除 … 松井和彦
 
森友学園事件その後――明るみに出た政官関係の闇【法律時評】 … 村上裕章