◆7月号(94巻8号) 民事基本立法の法学と政治学

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法学界・法学者は法改正にどのような役割を果たしてきたのか。立法過程をつぶさに観察することで立法と法学の関係を探る。

 
<特集 「民事基本立法の法学と政治学」より>

◆企画趣旨

 1 相次ぐ民事基本法改正と法学研究者の地位低下?
 「立法の時代」「第3の立法期」と言われて久しく、民事法領域では、法学研究・教育における基本法(一般法)の改正が相次いでいる。このような現在の「民事法の立法」の特色として … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!

 
 
 

——2022年7月号目次——

◇特集 民事基本立法の法学と政治学

民事法学が政治学を必要とする理由 … 得津 晶
アイディア学派の政治学――コーポレート・ガバナンス改革とアイディア … 西岡 晋
現代日本におけるロビイストの役割――NPO法制定・改正の事例から … 原田 峻
現代政治におけるイデオロギーの役割 … 三輪洋文
2017年民法(債権法)改正――基本法制構築の条件 … 山野目章夫
2018年相続法改正――多様化への対応と法律婚の保護 … 青竹美佳
会社法の立法における法律学の役割 … 小柿徳武
保険法の立法過程と三つの壁――民事基本法の壁・法技術の壁・実務の壁 … 村田敏一
政策論・立法過程における行政法学の特質――外部から見た、民法学との対比 … 見崎史拓

 

◇小特集 欧米のデジタル・プラットフォームビジネス規制の動向

企画趣旨 … 千葉惠美子
デジタル戦略をめぐる日本・EUの法政策の比較 … 千葉惠美子
デジタル・プラットフォームへのフランス法の「模索」と「挑戦」 … 大澤 彩
ドイツにおけるデジタルプラットフォーマーの法的地位 … 川地宏行
デジタル・プラットフォーム事業者による自己優遇行為と反トラスト法 … 林 秀弥

 

 

大川小学校津波被災事件判決と「組織的過失」 … 河上正二

証拠の明白性(刑訴法435条6号)判断における旧証拠の再評価
――いわゆる「二段階説」をめぐって … 関口和徳

法科大学院教育の共通的到達目標の再構成に向けて … 亀井尚也

なんのために法文化論を … 池田政章

 

【連載】公益の実現と法――人々の自発的活動が導く「公益」を考える・7-3
プラットフォームとインフラストラクチャーをめぐる法の一般原則(下-1)
――「法の下の平等」の私法的基礎づけを含めて … 渕 圭吾

【連載】デジタル・プラットフォームビジネス研究の最前線・13
ブロックチェーンと法(上) … 片桐直人・プラットフォームビジネス研究会

【連載】ミクロ憲法学の可能性・11-2/11-3
「法律上の争訟」概念の具体的展開――柴田報告へのコメント … 神橋一彦
神橋コメントへの再応答 … 柴田憲司

【連載】平成民法学の歩み出し・12
さまざまな « civil » の間――吉田克己『現代市民社会と民法学』 … 山城一真

 

「大学ガバナンス改革」と大学の自治佐藤岩夫 【法律時評】

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