◆5月号(95巻5号) 国会実務と憲法――「憲法改革」の核心

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「国会の機能不全」問題に対し、実務家・憲法研究者の両面からの様々な考察を行うことで、「憲法改革」の核心を問い直す。
<特集 「国会実務と憲法――「憲法改革」の核心」より>

◆企画趣旨

 日本国憲法は、国会を「国権の最高機関」(憲法41条)と規定している,
 これは政治的美称に過ぎないのだとする見解が通説だけれども、この国民の代表機関が、憲法運用の中心であることは、疑いようがない。「国の唯一の立法機関」であるだけでなく、予算を … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!

——2023年5月号目次——

◇特集 国会実務と憲法――「憲法改革」の核心

企画趣旨 … 山本龍彦

[オンライン審議]
オンライン審議に関する検討課題と衆議院における議論 … 河西孝生
憲法問題としてのオンライン国会――研究者側の応答 … 赤坂幸一

[与党事前審査・党議拘束・機関承認]
法律案を取り巻く慣行と先例 … 梶山知唯
立法過程における政党・会派と国会議員 … 新井 誠

[憲法審査会]
憲法審査会の所管と特徴 … 高森雅樹
憲法審査会のあり方について … 上田健介

[国会約束と議会]
条約の国会承認とその周辺 … 三角啓介
条約締結承認手続の実態と評価、そして拡大可能性 … 山田哲史

[違憲審査と国会]
違憲審査をめぐる国会の対応等 … 川崎政司
憲法判断を含む判決とその事後処理 … 山本真敬

議事手続と司法審査・再考 … 奥村公輔

議会のジェンダー配慮への評価
――IPUジェンダー自己評価「議会のジェンダー配慮への評価に関するアンケート調査」報告書の概要 … 辻岡美夏

総括コメント … 新井 誠・白井 誠

論説

ドイツのBundesratは二院制の《第二院》か? … 初宿正典

原賠審「第5次追補」と「いわき市民訴訟」控訴審判決 … 吉村良一

公益の実現と法・9
著作者人格権と遺族――残された者は誰のために著作者人格権を行使するのか? … 渕 麻依子

法をめぐるミスコミュニケーション・3-1
法をめぐるミスコミュニケーションのメディア表象(上) … 岡沢 亮

紛争が戦争とならないために――領域支配をめぐる対立の制御における国際法の役割・7
チャド・リビア領土紛争――戦争が紛争になるために … 濵本正太郎

幻の創文社版『憲法綱要』とその批判的検討・5
憲法解釈・憲法解釈学・憲法科学――樋口陽一の「憲法学の方法」の再構成
齋藤 暁

行政法学のリ・デザイン――二元的思考を超えて・3-2
裁判官の心証形成の態様に着目した国家賠償及び損失補償の要件論に関する実験的考察(下)
津田智成

平成民法学の歩み出し・21
過失相殺における「原理」と「価値判断」――窪田充見『過失相殺の法理』
和田勝行

著作権法と刑法の語らい・7
[リツイート事件]リツイート事件と著作権等侵害罪の違法性阻却(上)
遠藤聡太

公判外供述の比較法研究・2-2
ドイツの刑事手続上の公判外供述(2)――直接主義を中心に … 川島享祐

日本的雇用を問い直す・5
合意による労働契約内容決定の行方――「成立」と「内容」の結びつきを問いなおす
新屋敷恵美子

法律時評

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