◆7月号(93巻8号) 行政法の法的安定性を検証する

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必要とされる法的安定性と、これに固執し続ける危険性の両面を意識し、現実課題に“柔軟に応答する”行政法の姿を探る。

 
<特集 「行政法の法的安定性を検証する」より>

◆行政法の法的安定性を検証する――問題状況の俯瞰

 1 はじめに
 行政法は19世紀末、他の隣接(法)分野からの自立と体系化を任務とした行政法学によって認知されて以来、行政需要の増大に対する法的安定性と個人の権利保障に強い関心を寄せてきたことは … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!

 
 
 

—— 2021年7月号目次——

◇特集 行政法の法的安定性を検証する

 

行政法の法的安定性を検証する――問題状況の俯瞰
米田雅宏
処分法制・取消訴訟制度の合理性――その運用状況と背景的思考
鵜澤 剛
法・事実状態の変化と「違法判断の基準時」――「違法判断の基準時」をめぐる議論・再考
児玉 弘
判決による安定化の可能性――理論的考察
大貫裕之
行政は司法判断に従うか?――法治行政の実証的測定の試み
馬場健一
行政判例と立法化――法的安定性の観点から
野口貴公美
実験主義と法的安定性――あるべきバランスに向けての整理
見崎史拓
行政法と時間――時際法 … 齋藤健一郎

 

◇小特集
人・移動・帰属――変容するアイデンティティ

企画趣旨 … 大西 楠・テア
日本における移民・難民の包摂と排除――序論的考察
長谷川貴陽史
移動と帰属を峻別せよ … 瀧川裕英
前近代における人・移動・帰属 … 佐藤 団
戦後日本外国人法史のなかのマクリーン「判例」
――自由な入国拒否権から自由な在留管理権への「命がけの飛躍」 … 小畑 郁
移動・ジェンダー・世代――現代ヨーロッパにおける労働移動の事例から
松前もゆる

 

【新連載】平成民法学の歩み出し
企画趣旨 … 吉永一行
「契約の拘束力」を根拠とした帰責構造論の到達点――森田宏樹『契約責任の帰責構造』
吉永一行

【連載】信用の基礎理論構築に向けて・5-2
金融と「フィデューシャリー・デューティー」(下) … 神作裕之

【連載】デジタル・プラットフォームビジネス研究の最前線・3
情報法からみたプラットフォームをめぐる法的課題(上) … 成原 慧・プラットフォームビジネス研究会

【連載】ミクロ憲法学の可能性・6-1
外国人の子どもの学習権と就学義務――学校教育法17条をどう読むか … 石塚壮太郎

【連載】憲法訴訟の醸成――実務と学説が導く可能性・4
憲法裁判における裁判所と当事者の役割分担 … 嘉多山 宗

【連載】行政法の基礎理論・6-1
情報秩序としての行政過程の法問題(上) … 山本隆司

 

遺産分割と相続登記に関する法改正窪田充見【法律時評】

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【法律時報 訂正・追録履歴】 2021