雑誌詳細:そだちの科学  2023年10月号

2023年10月号 通巻 41号

  • 紙の書籍
  • 電子書籍
4、10月(年2回)発売
[特集1]
自閉スペクトラム症のこれから
滝川一廣・杉山登志郎・田中康雄・村上伸治・土屋賢治/編
定価:税込 1,760円(本体価格 1,600円)
紙の書籍・POD・アーカイブズの価格を表示しています。
電子書籍の価格は各ネット書店でご確認ください。
在庫あり
発刊年月
2023.10
ISBN
978-4-535-90761-4
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
160ページ
定期購読申込ページへ

内容紹介

診断基準が大きく変わり、概念も広く拡散したASD。理解も広がり、新たなステージを迎えている今、これからの課題を共有したい。

●特集によせて
___________________________

特集=自閉スペクトラム症のこれから〈二〇周年記念号〉
___________________________

●Ⅰ 自閉スペクトラム症のこれまで・これから


自閉症研究のこれまでとこれから……滝川一廣

自閉スペクトラム症の診断を再考する……杉山登志郎

「ASD児と非ASD児を比較する研究」のこれまでとこれから
  ……土屋賢治

**************************

●Ⅱ 自閉スペクトラム症支援のこれからの課題


自閉スペクトラム症を持つ親子への支援……田中康雄

自閉スペクトラム症グレーゾーンへの支援……村上伸治

自閉スペクトラム症とインクルーシブ教育システムのこれから
  ……野口晃菜

自閉スペクトラム症療育のこれからの課題……広瀬宏之

職場におけるこれからの自閉スペクトラム症支援……原田剛志

自閉スペクトラム症の心理アセスメントのこれから――分断化と意味化
  ……古田直樹

発達障害における感覚と知覚……滝川一廣

いわゆる「HSPブーム」がASD支援にもたらしている弊害
  ……菊池哲平

自閉スペクトラム症の性をめぐる問題と今後……川上ちひろ

強度行動障害者支援のこれからを考える……日詰正文

ペアレント・メンターによる支援の現状と課題……井上雅彦

自閉スペクトラム症とスティグマ……大島郁葉

**************************

●Ⅲ エッセイ


高齢の方の支援に、自閉スペクトラムの理解が役に立つときがある
  ……青木省三 

これから臨床家に求められるもの……小林隆児 

強度行動障害の人への支援について……高橋 脩 

神経発達症の特性に即した診療報酬の整備を!……本田秀夫

ニューロダイバーシティとQOL、幸福度の視点から……内山登紀夫

別に人間じゃなくてもいい——マーダーボット生活に備えて……北村紗衣

自閉症が私にもたらしたものと、今後の展望……天咲心良

___________________________


■ブックガイド・脳との接点

『右脳精神療法』——アラン・N・ショア……加藤隆弘

『無意識の発達』——アラン・N・ショア……小林隆児

『テキストブックTSプロトコール』『TSプロトコールの臨床』
——杉山登志郎 著/編 ……天野玉記


●連載
子どもを性暴力の加害者にも被害者にもしないために……藤岡淳子
(4)少年の性虐待被害(前編)——社会的苦痛の視点から

ラーニングダイバーシティの夜明け……村中直人
(9)脳の多様性の視点から「学習障害」を捉え直す(前編)

逆境を生きる子どものこころを聴く……八木淳子
(2)いじめのトラウマを生き延びる(前編)



二〇周年記念特別企画 読書案内「わたしの大切な一冊」
  ……滝川一廣・杉山登志郎・田中康雄・村上伸治・土屋賢治

講演録「子ども臨床」という言葉に至るまで……清水將之
(司会・田中 究/指定発言・青木省三)


編集ノート

そだちの科学 42号

特集=発達障害が多すぎる——精神科の診断を再考する

精神医学の診断は症状診断であって、疾病診断ではない。その前提を共有せずに発達障害が増え続けている現状をどう考えればよいか。

2024年4月8日 発売予定/予価1650円(税込)