◆4月号(85巻4号) ADRの現在

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ADR法が施行されて5年が経過した今日、多種多様なADRが活躍している。ADR法の見直し時期に当たり、今後のADR制度の課題と展望を提示する。

 
<特集「ADRの現在」より>

◆ADRの現在――企画の趣旨

 2007年4月1日に、「裁判外紛争解決手続の利用の促進等に関する法律」(いわゆるADR法)が施行された。その内実は、ADR事業者を対象とした「認証」制度を設け、認証事業者の手続に時効中断効を与えることによって、ADRの利用の促進・活性化を図ったものである。このADR法の施行を契機に、当初は必ずしも順風とも言えない状況であったが、様々なADR機関が設立され、今日では法務大臣の認証を受けたADR機関が121に到っている(3月1日現在)。……(本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!
 

—— 2013年4月号目次 ——

 

◇特集=ADRの現在

ADRの現在――企画の趣旨 … 中山幸二
今、ADRに望むこと … 青山善充
ADR法改正の課題 … 山田 文
ADRにおける二つの理念型と調停技法 … 菅原郁夫
国民生活センター紛争解決委員会によるADRの概要と実施状況 … 枝窪歩夢
自動車製造物責任相談センターの活動 … 佐藤昌之
当事者支援型ADRをめぐる司法書士会調停センターの実際 … 稲村 厚
医療ADR … 児玉安司
ADRの利用を促進する方策――イギリスの議論から学ぶもの … 長谷部由起子
ドイツにおけるADR――メディエーション法の成立 … 渡部美由紀
フランスのADR法制 … 垣内秀介

 

▼小特集=離婚後の面会交流――問題の多様性と望まれる法システム

離婚後の面会交流――企画の趣旨 … 二宮周平
離婚・別居後の面会交流の問題点 … 福市航介
面会交流の支援 … 桑田道子
ドメスティック・バイオレンス事例への対応 … 立石直子
面会交流における子の意思――片親疎外(症候群)理論を巡って … 佐々木健
面会交流と子どもの最善の利益――スウェーデンとフィンランドでの展開を中心に … 髙橋睦子
親権・監護権・親責任――比較法の観点から … 小川富之
望まれる法システム――まとめに代えて … 二宮周平
 
尖閣諸島について考える――国際法の観点から・4完 … 松井芳郎
 
民法(債権法)改正の「中間試案」――民法典の劣化は、果たして防止できるか・上 … 加藤雅信
 
証拠開示をめぐる日米の落差――最高検メモ廃棄通知と米国司法省指針を比較して … 指宿 信
 
「ゴナU」最高裁判決の再検討 … 野一色 勲
 
【連載】イギリス憲法の実像――その歴史的文脈・20 … 戒能通厚
 
【連載】強行法と任意法
強行法規の役割、機能――「法律行為」以外の私法的生活関係の規律を中心に … 伊藤 進
 
【連載】刑事訴訟法理論の探究
黙秘権保障と自白法則 … 渕野貴生
 
スポーツにおける暴力と法【法律時評】 … 浦川道太郎
  (※本文内容に一部訂正があります。→訂正・追録履歴