◆10月号(91巻11号) 「公共」をめぐる参加と訴訟

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公共の利益や公共性をどのように捉え論じるか。参加と訴訟に関する具体的局面から、思考方法の可能性を追究する。

 
<特集「「公共」をめぐる参加と訴訟」より>

◆「公共性」の意味を
   どのように解すべきか

――特集の趣旨説明を兼ねて
 1 行政法学における「公共性」論
 本特集は、公共の利益や公共の福祉あるいは公共性を広く「公共」と捉えた上で、これを巡る参加と訴訟に関する問題を幅広く取り上げ、各執筆者に … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!
 
 

 

—— 2019年10月号目次——

◇特集=「公共」をめぐる参加と訴訟

「公共性」の意味をどのように解すべきか
――特集の趣旨説明を兼ねて … 亘理 格

[「公共」をどのように捉えるか]
共通財という新たな所有権論 … 高村学人
国家的公益と地域的公益の対立と調整 … 田村達久

[「公共」にどのように参画するか]
都市再生法上の協定と「公共」への参加 … 角松生史
国民投票・住民投票の正統性――信仰から合理性へ … 木村草太

[団体の参加と訴訟]
行政過程への団体参加
――利益集団・非営利団体・公益的諸団体をめぐる法制度分析 … 杉原丈史
消費者団体訴訟制度の保護法益と適格消費者団体の役割 … 千葉惠美子
環境団体訴訟の法制化 … 岸本太樹

▼小特集 特殊詐欺と刑法理論

解題 … 十河太朗
特殊詐欺における共謀認定――実体法に基づく構造の解明 … 樋口亮介
特殊詐欺における承継的共同正犯と共謀の射程 … 伊藤嘉亮
特殊詐欺における実行の着手 … 冨川雅満

 

行政処分の処分要件の論理的構造と要件事実
――取消訴訟の攻撃防御方法の基本的構造 … 河村 浩

【新連載】消費者法の作り方――規範の基底価値・存在形式・内容・1
消費者法の作り方――連載の趣旨と導入的説明 … 丸山絵美子・西内康人

【連載】法曹養成制度の岐路・3
司法試験のあり方――新しい法曹養成制度の理念に沿ったものとするには … 亀井尚也

【連載】信用の基礎理論構築に向けて・1-2
信用の基礎理論構築に向けて――プロレゴメナ(中) … 木庭 顕

【連載】憲法の規整力・7-2
[ディスカッション]憲法は地方分権論に貢献できるか? … 「憲法の規整力」研究会

【連載】拐取罪を巡る比較法的・沿革的分析・14 [最終回]
親による未成年の子の奪い合いと拐取罪の成否を巡る諸問題
――日本法の新たな地層 … 深町晋也

【連載】【債権法判例の行方】26
共同不法行為者間における求償権の成立要件 … 石田 剛
 
 

参院選雑感――「初物」への期待 … 南野 森 【法律時評】

再審開始は「著しく正義に反する」のか?
――最決令和元年6月25日(大崎事件第3次再審請求特別抗告審)
中島 宏 【判例時評】