◆3月号(94巻3号) 規制手法の多様化と法理

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行動経済学やナッジを駆使した規制手法の登場は、法学にいかなる課題を突きつけているのか。その影響と課題を検討する。

 
<特集 「規制手法の多様化と法理」より>

◆企画趣旨

 1 本特集の背景:規制手法の多様化の内実に向けて
 本特集は、規制手法の多様化という「事態」を捉え、その「事態」に対する法理論的な応答のあり方を描き出そうとするものである … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!

 
 
 

——2022年3月号目次——

◇特集 規制手法の多様化と法理

企画趣旨 … 松尾 陽

[戦略論]
規制戦略論の到達点と課題 … 原田大樹
ナッジは行政国家に何をもたらすか? … 吉良貴之

[契約・行政過程における行動経済学]
規制手法としてのナッジ――社会政策の実現をめぐる法と行動経済学 … 坂井岳夫
契約ネットワークにおける情報共有と法の機能 … 松田貴文

[ゲートキーパー論]
ゲートキーパーを通じた規制 … 松中 学
ゲートキーピングとしての評価・等級付け … 須田 守

[近未来の規制手法論]
デジタル刑事司法は刑事司法か?――近未来の刑事法を考える … 稻谷龍彦

規制手法の多様化と法哲学の課題 … 松尾 陽

 
 

侮辱罪の法定刑引上げに関する覚書 … 亀井源太郎

建物の解体・改修とアスベストの法律問題 … 小澤英明

「商事信託」と「民事信託」の区別について … 大垣尚司

 
 

【連載】公益の実現と法――人々の自発的活動が導く「公益」を考える・5-2
公益団体のガバナンスと成長(下)――日米比較からの問題提起 … 溜箭将之

【連載】信用の基礎理論構築に向けて・7-1
通達にみる生活保護と「借金」(上) … 太田匡彦

【連載】デジタル・プラットフォームビジネス研究の最前線・9
Society5.0における新しいガバナンスシステムとサンクションの役割(上)
稻谷龍彦・プラットフォームビジネス研究会

【連載】ミクロ憲法学の可能性 9-2/9-3
行政規制と民事的手法の競合と協働――篠原報告へのコメント … 堀澤明生
行政訴訟と民事差止訴訟のダブルトラック解消の方向性について――篠原報告へのコメント … 安永祐司
堀澤コメント・安永コメントへの再応答 … 篠原永明

【連載】憲法訴訟の醸成――実務と学説が導く可能性・11
憲法訴訟における「事実」 … 御幸聖樹

【連載】行政法の基礎理論・9-2
長等が地方公共団体に対して負う損害賠償責任(下)
――法人のガバナンスの横断的分析の端緒として … 巽 智彦

【連載】平成民法学の歩み出し・8
フランス親権法の発展と子の利益――田中通裕『親権法の歴史と課題』 … 石綿はる美

 

鉄道と防犯の150年和田俊憲【法律時評】

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