◆8・9月号(83巻9・10号) 冤罪事例から学ぶ刑事訴訟法――足利・村木事件の教訓から

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足利事件、郵便不正事件から発せられている教訓・メッセージをどのような形で刑事訴訟法学の発展に活かしていくべきかを、担当弁護士と研究者らが議論して検討する。

  
<特集「冤罪事例から学ぶ刑事訴訟法」より>

【座談会】足利・村木事件の教訓と刑事訴訟法学の課題

… 田淵浩二(司会)・佐藤博史・弘中惇一郎・原田國男・
  川崎英明・郷原信郎・指宿 信

 
2010年3月、足利事件再審無罪判決、同年9月には郵便不正事件で村木さんの無罪判決が出されました。これらの2つの事件は国民の刑事司法に対する信頼を震撼させる大きな出来事でした。無罪判決確定後、1年を目前として、あらためてこの2つの冤罪事件から刑事訴訟法学が何を学び取るべきなのか、弁護団、検察側、さらに、研究者の立場から、それぞれ専門の先生方にお集まり頂き、ご意見を伺いました。
 
 

——  2011年8・9月号目次 ——

 

◇特集=冤罪事例から学ぶ刑事訴訟法――足利・村木事件の教訓から

足利事件と検察官の責任 … 佐藤博史
村木事件の教訓と刑事訴訟法学への課題 … 弘中惇一郎
取調べの「高度化」をめぐって … 指宿 信
検察官の役割と倫理 … 川崎英明
再鑑定の機会の保障 … 村井敏邦
《座談会》 足利・村木事件の教訓と刑事訴訟法学の課題
佐藤博史・弘中惇一郎・川崎英明・指宿 信・郷原信郎・原田國男・田淵浩二

 

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