◆8月号(95巻9号) コロナ禍から考える法学の未来(下)――権利論とポリティクスを問う

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コロナ禍で問われた具体的な課題を基点に、日本の普遍的な法課題を各方面からあぶり出す。法学の未来を描く総力特集の第2弾。
<特集 「コロナ禍から考える法学の未来(下)――権利論とポリティクスを問う」より>
 [権利論篇]

感染症対策と個人情報の保護

 1 はじめに
 本稿では、感染症対策と個人情報の保護との関係を検討する。感染症対策については、公衆衛生の向上及び増進を図ることを究極的な目的として感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)が制定され … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!

——2023年8月号目次——

◇コロナ禍から考える法学の未来(下)
――権利論とポリティクスを問う

[権利論篇]
感染症対策と個人情報の保護 … 栗田昌裕
コロナ禍と契約法――危機への対応と展望 … 吉政知広
ケアワークをめぐる労働者と家族と国家――コロナ禍から展望するこれからの労働法学 … 緒方桂子
出入国管理体制から考えるコロナ後の法学 … 大西 楠テア
コロナ禍から考える国家補償 … 津田智成

[ポリティクス篇]
パンデミックとジェンダー化された生と死 … 武田宏子
コロナ禍で台頭した無意識データ民主主義の検討 … 安中 進
保健専門機関の活動における法と政治――核兵器問題を素材として … 西 平等

◇区分建物と登記
――日本登記法学会第7回研究大会

建物区分所有法改正と登記 … 藤巻 梓
所有者不明等マンションへの対応と課題 … 吉田 健
老朽化マンションの建替えと登記 … 橋立二作 65
区分所有法の改正と今後のマンションの在り方――日本登記法学会第7回研究大会での議論を踏まえて … 鎌野邦樹
3つの研究報告に対する質疑応答 … 秋山靖浩
講評・総括 …  松岡久和

論説

子どもに対する有形力の行使と暴行罪の限界 … 芥川正洋

公益の実現と法――人々の自発的活動が導く「公益」を考える・12
時の経過と公益の実現――財産権・地位等の承継と法主体をめぐって … 渕 圭吾

法をめぐるミスコミュニケーション・4-2
法学と情報(工)学のコミュニケーション(下)――法のIT化は難しいのか … 郭 薇

紛争が戦争とならないために――領域支配をめぐる対立の制御における国際法の役割・10
チャゴス諸島領有権紛争における国際裁判所の役割(上) … 西元宏治

幻の創文社版『憲法綱要』とその批判的検討・8
樋口憲法学における国家論の批判的検討――グローバル公法学の構築のために … 山元 一

行政法学のリ・デザイン――二元的思考を超えて・5-1
抗告訴訟と当事者訴訟の意義の変遷と今後の展望(上) … 長谷川佳彦

平成民法学の歩み出し・24
民法解釈方法論と体系――藤原正則「法ドグマーティクの伝統と発展――ドイツ法学方法論覚え書き」 … 水津太郎

公判外供述の比較法研究・2-5
ドイツの刑事手続上の公判外供述(5)――直接主義を中心に … 川島享祐

日本的雇用を問い直す・8
職場におけるワクチン接種強制は可能か――職場における労働者の健康保護のあり方を問い直す … 後藤 究

法律時評

人類関心事項としての日本の「入国管理」法制小畑 郁

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