◆4月号(91巻4号) 人工知能の開発・利用をめぐる刑事法規制
目覚しい発展を遂げつつある人工知能は、刑事法分野でどのような問題を生じさせるのか。新たな刑事法規制のあり方を探求する。
◆企画趣旨
1 AIブームとその意義
近時、人工知能(Artificial Intelligence、以下AIと略)に関する社会の期待が強まり、それと同時に、その負の側面についても問題関心が高まっている … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!)
—— 2019年4月号目次——
◇特集=人工知能の開発・利用をめぐる刑事法規制
企画趣旨――人工知能の開発・利用をめぐる刑事法規制を考えるにあたって
… 深町晋也
人工知能開発の最前線 … 松尾 豊
人工知能の開発・利用における過失――自動運転車と過失責任を素材に
… 坂下陽輔
人工知能(AI)搭載機器の安全性確保義務と社会的便益の考慮
… 遠藤聡太
自動運転車の事故と民事責任 … 栗田昌裕
AIガバナンスの法哲学――専門知を活用するガバナンス
… 松尾 陽
人工知能の法規制における行政手続と刑事手続――「餅は餅屋」は実現するか
… 笹倉宏紀
コネクティッドカーシステムに対するサイバー攻撃と犯罪
… 西貝吉晃
人工知能搭載機器に関する新たな刑事法規制について
… 稻谷龍彦
▼小特集 不動産登記の真正の担保――日本登記法研究会第3回研究大会
日本登記法学会の発足に寄せて … 加藤新太郎
不動産登記の真実性担保手段――旧登記法から資格者代理人方式まで … 七戸克彦
非対面の本人確認方法について――テレビ電話による資格者代理人の本人確認を考える … 植木克明
表示に関する登記の真正担保――「表示に関する登記」の実務から見る添付情報と資格者代理人方式 … 原田克明
七戸報告へのコメント … 松岡久和
「不動産登記の真正の担保」総括 … 鎌田 薫
「不動産登記の真正の担保」に関する3つの報告についての質疑応答 … 小西飛鳥
人の生死に関する錯誤と刑法38条2項 … 薮中 悠
【新連載】死刑事件と適正手続・1
死刑と憲法的規制――アメリカと日本の比較
… キャロル・S・スタイカー=ジョーダン・M・スタイカー(訳:笹倉香奈)
【連載】憲法の規整力・4-2
[ディスカッション]「代表制」の原理的・制度的基盤は何か? … 「憲法の規整力」研究会
【連載】拐取罪を巡る比較法的・沿革的分析・11
「拐取罪を巡る比較法的・沿革的分析」に対する民法からのコメント(1)
――英国法も参考にしつつ … 許 末恵
【連載】拐取罪を巡る比較法的・沿革的分析・11
「拐取罪を巡る比較法的・沿革的分析」に対する民法からのコメント(2)
――大陸法 … 石綿はる美
【連載】【債権法判例の行方】20
塡補賠償請求権の消滅時効の起算点
… 松井和彦
辺野古埋立て県民投票の法的効果【法律時評】 … 亘理 格