◆9月号(94巻10号) インフラと法――「生」の基盤を考える

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日常生活の無意識を成り立たせる基盤=インフラを、法はいかに扱っているのか。国家・社会が果たすべきインフラ責任を問い直す。

 
<特集 「インフラと法」より>

◆「生」を支えるインフラストラクチャーへの法学的接近――企画趣旨に代えて


 2020年3月11日にWHOによって宣言されたコロナパンデミックは、人々のこれまでの日常を様々に“異化”した。その最たる例は、日頃意識することのない社会基盤、インフラストラクチャー(以下、「インフラ」と略す)の可視化であろう。 … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!

 
 
 

——2022年9月号目次——

◇特集 インフラと法

――「生」の基盤を考える

「生」を支えるインフラストラクチャーへの法学的接近――企画趣旨に代えて … 米田雅宏
水への権利とは何か … 中島 徹
セーフティネットとしての住居――社会保障の観点から … 嶋田佳広
行政基準への専門知の内部化――医療提供制度の条件 … 安田理恵
交通基盤の保障 … 髙田実宗
グリーンインフラによる環境都市の形成――コンパクトシティとの連携を探る
山下竜一
まつろわぬインフラ――情報通信、「情報戦」、グローバル・プラットフォーム
山本龍彦

 
 
 

個人という一点をぶれずに保持し続けること――その難しさと爽やかさ … 遠藤比呂通
サイト・ブロッキング法制化におけるプライヴァシー権と通信の秘密 … 大日方信春
肖像の商業的利用における契約規制のあり方(下) … 隈元利佳
令和3年ストーカー規制法改正の意義と今後の課題(下)――刑事立法学の一局面として … 深町晋也
不同意性交罪の新設の意義と課題(下) … 斉藤豊治
法学者的な「意見調整」――法制審議会の事例 … 郭 薇

 

【新連載】公判外供述の比較法研究・1-1
企画趣旨 … 緑 大輔
アメリカの刑事手続上の公判外供述(1) … 緑 大輔

【連載】公益の実現と法――人々の自発的活動が導く「公益」を考える・8
公益の実現における私人の役割――実体法と手続法 … 渕 圭吾

【連載】ミクロ憲法学の可能性・12-2/12-3 [最終回]
福知山水害訴訟が問う防災行政・私経済行政のあり方――石塚報告へのコメント … 近藤卓也
近藤コメントへの再応答 … 石塚壮太郎

【連載】憲法訴訟の醸成――実務と学説が導く可能性・16
憲法訴訟のために実務家と研究者にできること――在外日本人国民審査権訴訟の留書き … 吉田京子

【連載】平成民法学の歩み出し・14
日本における人格権法の確立とこれに基づく一元的な民法体系の創成
――広中俊雄『民法綱要 第一巻総論 上』 … 根本尚徳

※「デジタル・プラットフォームビジネス研究の最前線」は休載します。

 
 

アメリカ連邦最高裁判所による中絶判例の全面変更――なぜ1992年ではなく2022年か
見平 典 【法律時評】

生殖関係なき異性婚と同性婚の区別の合憲性――大阪地裁令和4年6月20日判決
木村草太 【判例時評】

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