◆10月号(93巻11号) 債権法改正・相続法改正と民事訴訟法
◆民法と民事訴訟法の距離と対話――企画趣旨の説明を兼ねて
1 はじめに 平成29年(2017年)民法(債権関係)改正(「民法の一部を改正する法律」〔平成29年法律第44号〕。以下、「債権法改正」という。)、平成30年(2018年)民法等(相続法)改正(「民法および家事事件手続法の一部を改正する法律」〔平成30年法律第72号〕等。以下、「相続法改正」という。)が相次いで成立・施行され、これにより、民法領域における基本となるべき諸規律について重大な変更がもたらされるに至っている。 … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!)
——2021年10月号目次——
◇特集 債権法改正・相続法改正と民事訴訟法
民法と民事訴訟法の距離と対話――企画趣旨の説明を兼ねて … 杉本和士
民法(債権関係)改正が民事訴訟法に与える影響 … 内海博俊
債権者代位権による責任財産の保全をめぐる諸問題
――金銭債権の裁判外・裁判上の代位行使が行われる場面についての考察 … 瀬戸口祐基
詐害行為取消権と詐害行為取消訴訟 … 高須順一
遺言執行者の訴訟上の地位・権限 … 岡成玄太
相続法改正と遺産分割――遺産中の預貯金債権に関する問題を中心に … 宇野瑛人
◇小特集 建設アスベスト訴訟最高裁判決の意義と課題
――法理論と政策論の両面からの検討
政策形成訴訟としての建設アスベスト訴訟 … 吉村良一
建設アスベスト訴訟最高裁判決と国の責任論 … 下山憲治
建設アスベスト最高裁4判決と建材メーカーの責任 … 石橋秀起
コロナ・パンデミックの振り返りのために――制度のダイナミクスを見るための補助線 … 仮屋広郷
国際法の国内的効力――宮崎・宇賀反対意見のインパクト … 松田浩道
【連載】公益の実現と法――人々の自発的活動が導く「公益」を考える・3-1
ソーシャル・メディア・プラットフォームと公私の区分(上)
… 興津征雄
【連載】デジタル・プラットフォームビジネス研究の最前線・6
プラットフォームビジネス規制の制度設計(下)
… 原田大樹・プラットフォームビジネス研究会
【連載】学校法人ガバナンスをめぐる法的課題・3
学校法人における内部統制と監査体制 … 尾形 祥
【連載】ミクロ憲法学の可能性・7-2/7-3
「資金」の財政法学――片桐報告へのコメント … 藤谷武史
藤谷コメントへの再応答 … 片桐直人
【連載】憲法訴訟の醸成――実務と学説が導く可能性・7
違憲審査基準の要件事実的考察 … 井桁大介
【連載】行政法の基礎理論・7-2
「法規範が利益を一定の態様で保護する」という思考が
行政法において意味するもの(下) … 太田匡彦
【連載】平成民法学の歩み出し・4
担保法学のダイナミズムの一素描――松岡久和「物上代位権の成否と限界(1)~(3)」
… 和田勝行
残土規制のデザインをめぐって――2021 夏の夜の夢 … 池田直樹【法律時評】
(Web日本評論にて全文公開中。会員登録でお読みいただけます。登録は無料です)

