◆2025年2月号 日本社会のDXと法<好評発売中!>

2021年のデジタル庁発足によって社会のDX化が進む中、変化に対する根本的な検討によって、今後の日本社会と法のあり方を考える。

企画趣旨

 法と経済学の分野で著名な、元シカゴ大学教授かつ第7巡回区連邦控訴審裁判所判事のイースターブルックは、「サイバースペースと馬の法」と題された1996年のシカゴ大学法科大学院での講演において、「法と○○」と呼ばれる領域は、法全体を照らし出すような主題に限られるべきだと述べた。加えて … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!

——2025年2月号目次——

◇特集 日本社会のDXと法

企画趣旨 … 稻谷龍彦
DXは法のあり方をどう変えるか――ガバナンス・イノベーション再論 … 西山圭太
アジャイル・ガバナンスの概要とその国内外での実装――AI規制を題材に … 羽深宏樹
DXと憲法――ハイブリッド型意思決定のなかの「人間」 … 山本龍彦
DXと民事法――消滅・発生構成と技術的条件の果たす役割 … 西内康人
DXと刑事法――刑法学が向き合うべき課題 … 仲道祐樹
デジタル・プラットフォームの行政規制の現状と課題――「DXと行政法」の一幕として … 巽 智彦
信頼性ある自由なデータ流通(DFFT)が目指すもの――国際データガバナンスに向けた序論 … 目黒麻生子

◇特別企画 市民社会と司法はどう響き合えるか

企画趣旨 … 谷口太規
[基調報告]公共フォーラムとしての公共訴訟と応答的司法 … 佐藤岩夫
[基調報告]市民の公共性を高めるための司法の応答 … 千葉勝美
[対談]市民社会と司法はどう響き合えるか … 佐藤岩夫・千葉勝美・谷口太規(司会)

論説

「集会の自由」に対する警察コストの徴収――憲法的統制に関する序論的考察 … 門田美貴

NEW法的判断において「議論」が果たす役割の諸相――法学と議論学との協働・1
企画趣旨 … 角松生史
議論レトリックと法的フィクション … 青沼 智

メタ「法学入門」 4
ディシプリン … 小粥太郎

憲法と家族法の交錯・2
同性婚訴訟・管見――第一次東京訴訟を手掛かりとして … 渡辺康行

行政法学のリ・デザイン――二元的思考を超えて・13-1
人と物の「はざま」(上)――物の法の基底性と行政法体系の「残り半分」 … 土井 翼

拘禁刑時代の施設内処遇・4
行刑改革会議提言と名古屋刑務所第三者委員会提言 … 田鎖麻衣子

著作権法と刑法の語らい・19
著作権侵害に対する刑罰規定の立法論――著作権侵害は絶対的に抑止しなければならないのか … 前田 健

法律時評

16歳未満13歳以上の「性的自己決定権」松宮孝明

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