◆7月号(90巻8号) 最高裁判所の行政法解釈学

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近年、行政法に関する最高裁判例で打ち出されている新たな考え方・概念を分析し、裁判所の行政法解釈の変化を明らかにする。

 
<特集 「最高裁判所の行政法解釈学」より>

◆最高裁の行政法解釈学


 1 本特集の趣旨
 行政法に関する近時の最高裁判例には、従来にない考え方や新たな概念が打ち出される傾向にある。また、従来の考え方や概念も、新たな状況の下で多様な意味合いを持つようになっていることがあり、その真意を即座には把握し難い場合も … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!
 

—— 2018年7月号目次——

 

◇特集=最高裁判所の行政法解釈学


最高裁の行政法解釈学――解題と試論 … 亘理 格
行政法と憲法――行政裁量審査の内と外 … 渡辺康行
平等原則と比例原則 … 原田大樹
行政法における「信義則」と「権利濫用禁止」の概念
――例外的規範か、それともユビキタスな規範か … 中川丈久
審査基準・処分基準と理由の提示――平成23年判決の再読 … 野口貴公美
裁量審査の密度と方法――裁量学説と最高裁の法解釈 … 深澤龍一郎
原告適格における個別的保護利益性――サテライト大阪判決再読を手がかりに
神橋一彦
処分性判断における仕組み解釈 … 髙木英行

 
 

■小特集 福島原発事故被害救済の現段階

――集団訴訟の動向を中心に

序論――福島原発事故被害の現状と課題 … 吉村良一
福島原発事故における国の責任 … 北村和生
福島原発事故賠償における「損害論」――集団訴訟を中心に … 吉村良一
原発ADRの現状と課題 … 小島延夫
原発事故避難者の居住の危機 … 津久井 進
 
 
【連載】戦後憲法学の70年を語る――高橋・高見憲法学との対話・4-3 [最終回]
第12回 日本社会と憲法学
高橋和之・高見勝利/宍戸常寿・林 知更・小島慎司・西村裕一
 
【連載】原発問題から検証する公法理論・6-2
伝統的許可制度の現代的変容(下)
――原子炉設置許可とバックフィット命令を素材にして … 米田雅宏
 
【連載】拐取罪を巡る比較法的・沿革的分析・5-2
アメリカ合衆国における家族による児童の連れ去りに対する処罰のあり方(上)
佐伯仁志
 
【連載】労働法理論の探究・6-1
強行法規はなぜ必要か?(上)
――労働法における強行法規と自由意思 … 水町勇一郎
 
【連載】債権法判例の行方・12
債権の消滅時効の起算点 … 秋山靖浩
 
2018年の放送制度改革――戦後改革の形骸化から崩壊へ【法律時評】 … 稲葉一将