◆5月号(90巻5号) 議会制の現状と改革の方向性

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現政権のガバナンスをめぐり国会が揺れに揺れている。議会制を軽んじるかのような政権の有り様を、しかしなぜコントロールできないのか。国会の内閣に対する監督権限強化など、改革の方向性を探る。

 
<特集「議会制の現状と改革の方向性」より>

◆代議制民主主義と社会運動

 1 問題の所在
 近年、デモや占拠といった日制度的な手段を用いた社会運動が世界中で台頭している。2011年を中心に、中東・北アフリカ地域で「アラブの春」と総称される民主化運動が発生した。また、格差拡大に抗議してニューヨークのウォール街を占拠する活動(Occupy Wall Street)が大きな注目を集めた。2014年には、台湾の「ひまわり運動」香港の「雨傘運動」と、 … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!
 

—— 2018年5月号目次——

 

◇特集=議会制の現状と改革の方向性

代議制民主主義と社会運動 … 山本英弘
国会運営の比較政治的特徴 … 川人貞史
参議院の存在意義 … 毛利 透
少数派・反対派・野党会派――政府統制の主体に関する覚書 … 村西良太
解散権の制限――イギリスにおける実例から検討する … 岩切大地
グローバルな法形成への国会の関与 … 山田哲史
議会による執行府のコントロール――緊急事態による事例演習 … 糠塚康江
軍事・諜報に対する議会統制 … 植松健一

 
 

■小特集 憲法の土壌を培養する

蟻川恒正・木庭 顕・樋口陽一 
 
【連載】戦後憲法学の70年を語る――高橋・高見憲法学との対話・4-1
第10回 日本憲法学説史
高橋和之・高見勝利/宍戸常寿・林 知更・小島慎司・西村裕一 
 
【連載】原発問題から検証する公法理論・5
原子力規制委員会に関する一考察――行政法学におけるアカウンタビリティ試論 … 深澤龍一郎
 
【連載】拐取罪を巡る比較法的・沿革的分析・4-2
イギリスにおける家族による児童の連れ去りに対する処罰のあり方(下)
樋口亮介
 
【連載】労働法理論の探究・5-1
労働関係法から労働者法へ(上)──労働法の意義論再考 … 本久洋一
 
【連載】債権法判例の行方・10
弁済の詐害行為性 … 原 恵美
 
鄧小平憲法から習近平憲法への転換――中国憲法5度目の部分改正のポイントと意義【法律時評】 … 鈴木 賢