◆3月号(87巻3号) 平成26年 会社法改正の評価

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昨年の通常国会で可決された会社法改正は、何を実現して、何を成さなかったのか。実現しなかった検討事項も対象に、歴史的経緯、立法学的分析等を踏まえ、改正の意味を探る。

 
<特集「平成26年 会社法改正の評価」より>

◆上場会社の経営機構

 1 はじめに
 平成26年会社法改正は、コーポレート・ガバナンスに関する改正事項を数多く含んでおり、とりわけ社外取締役の導入推進を明確に打ち出した点で従来の商法・会社法改正にない特徴を有している。
 他方、この改正に対しては、「会社法改正によって日本の会社は変わらない」という見方が江頭憲治郎教授により示されている。 … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!
 
 
 
 

—— 2015年3月号目次——

 

◇特集=平成26年 会社法改正の評価

上場会社の経営機構――強い「本社」と社長を確保するために … 大杉謙一
会計監査人の独立性――監査人の報酬等に係る規律を中心に … 髙橋真弓
第三者割当増資 … 松井智予
仮装払込み … 笠原武朗
株式等売渡請求制度――その骨格と問題点 … 柴田和史
親会社株主の保護 … 北村雅史
子会社株主・債権者の保護 … 松井秀征
株主による差止請求制度 … 高田晴仁

 
 

▼特別企画 制度化された理性としての法

 ――ロバート・アレクシー日本講演

理念的なるものと事実的なるもの … 松原光宏
基本権・民主制・代表 … ロバート・アレクシー (訳)松原光宏
包摂的非実証主義 … ロバート・アレクシー (訳)足立英彦
 
 
《座談会》 代理行為における要件と効果(下)――奥田昌道先生の問題提起を受けて
  … 奥田昌道・能見善久・金山直樹・水津太郎・山城一真・髙 秀成
 
中国における「法治」をどう見るか――四中全会による人民陪審員制度の改革 … 孔 暁鑫
 
人格権と著作者人格権――損害賠償・差止め・処分可能性を中心に … 加藤雅信
 
【連載】憲法学のゆくえ・4-3
[座談会]憲法上の財産権保障と民法(後篇) … 水津太郎・宍戸常寿・曽我部真裕・山本龍彦
 
【連載】福島原発事故賠償の研究・11(最終回)
原発避難者の自死への損害賠償――福島県川俣町の自死事件判決 … 神戸秀彦
 
福島原発事故から4年の現状と課題【法律時評】 … 首藤重幸