月別: 2011年2月

数学セミナー2011年3月号

特集◎錯覚の数理

錯覚は元来,認知科学や心理学で研究されている分野であるが,
最近では錯視(目の錯覚)を数理的に考えたり,
コンピュータ画像を通して錯覚を捉えようという研究が進展を見せている.
今回は,錯視の数理的アプローチという新しい研究分野の息吹を感じてみよう.
 

[座談会] 錯覚研究において数理的アプローチに期待すること◎新井仁之+北岡明佳+山口泰+杉原厚吉(司会)

対話的グラフィックに利用されている錯覚◎高橋成雄

投影逆変換と立体錯視◎杉原厚吉

錯覚とディジタルエステ◎荒川薫

視覚復号型暗号とハーフトーニング◎山口泰

視覚および錯覚の科学における数学的方法◎新井仁之
 
 
江戸時代のフェルマー-ペル方程式の解法/「平方零約術」解説◎深川英俊
 
フラーレンと正12面体の幾何学(V)◎佐武一郎
 
NOTE/講評と解説◎黒山人重