『経済セミナーe-book』(Kindle版)発売中!
『経済セミナー』各号の特集を集めた電子書籍(Amazon Kindle版、各550円(税込))を発売しています。コンテンツは随時追加予定。no. 1~39 はプリントレプリカ(固定レイアウト)形式、no. 40 以降はリフロー(変動レイアウト)形式で提供しています。
学習に役立つコンテンツ、現実の問題に経済学で切り込む企画、新学期のガイダンス企画、各分野のホットトピックをナビゲートする企画など、さまざまなラインナップをお届けします。
ご案内特設サイトはこちら!→【リンク】
これからの労働市場改革を考える(経済セミナー e-Book 48)
急速なデジタル化、生成AIの登場などの技術革新は、私たちの働き方を根本から変えてしまうかもしれない。政府も、「職務に応じた給与」「リスキリング(学び直し)」「労働移動」にフォーカスした「三位一体の労働市場改革」を打ち出すなど、望ましい雇用制度の実現に向けた取り組みに、改めて注目が集まっている。
年功賃金や終身雇用を前提とした日本型雇用は残り続けるのか? 雇用慣行の変化に伴い、企業による教育訓練の提供の仕方や、労働者の経験・スキル蓄積のあり方はどのように変わっていくか? フリーランスなど従来型の「雇用」に収まらない人々の働く環境をどう整備しればよいか? また、労働市場改革を議論するには、解雇規制の問題も避けて通れない。
第一線で活躍する専門家・実務家が、日本の労働市場の問題のポイントを整理し、今後の展望を描く。
・【対談】「日本型雇用」はどこへ行く?/大内伸哉×太田聰一 ・労働市場と人的投資のこれから/宮本弘曉 ・「雇用の出口」を問い直す:完全補償ルールの機能と実装への課題/ 川田恵介 ・フリーランスという働き方—:現状と課題/平田麻莉
経済学で格差を読み解く(経済セミナー e-Book 47)
格差は、私たちの身の回りにも潜む、身近な社会問題の1つである。働き方や雇用形態の格差、受けた教育や個人のスキルによる格差、ジェンダー間で生じる格差など、実はあらゆる格差に、私たちは直面している。
そもそも格差は問題なのか? どのような格差を是正すべきか? 格差はなぜ生じるのか?
労働、教育、家族などの比較的身近なテーマをもとに格差のメカニズムに迫る。
・【鼎談】格差はどこから生まれるのか? 身近な社会問題から考える/ 横山泉×鳥谷部貴大×山重慎二 ・教育は将来の格差解消につながるのか?/佐野晋平 ・最低賃金の引き上げは格差の縮小に貢献するのか?/森悠子 ・職業スキルと男女賃金格差/山口一男
中央銀行デジタル通貨は金融をどう変える?(経済セミナー e-Book 46)
中央銀行デジタル通貨(CBDC)が、アジア諸国を賑わしている。各国では導入に向けた実証実験などが展開されており、実際にカンボジアでは2020年10月から、世界初となる中央銀行が発行するデジタル通貨「バコン」がスタートしている。
CBDCの影響は国内にとどまらず、国境を超えた取引、さらには国際通貨システムにも多大な影響を及ぼす可能性がある。そのような状況を受け、日本でもさまざまな調査・議論が進みつつある。
本書は、現在はフィンテック・スタートアップであるソラミツ代表取締役社長であり、カンボジア・バコン開発の総責任者を務めた宮沢和正氏、政府のCBDC有識者会議座長を務める柳川範之氏をはじめ、実務・政策・研究の最前線で活躍する著者たちが、アジアでのCBDCをめぐる躍動をふまえ、日本がとるべき進路を提示する!
・アジア・太平洋地域における中央銀行デジタル通貨の展開 宮沢和正(ソラミツ株式会社代表取締役社長) ・香港における中央銀行デジタル通貨の動向 中山靖司(SBI金融経済研究所主任研究員) ・中央銀行デジタル通貨の経済学:途上国の動向と国際通貨システム 植田健一(東京大学教授) ・【ディスカッション】アジアの動向と日本の針路 植田健一×中山靖司×宮沢和正×柳川範之(東京大学教授)
経済実験のフロンティア(経済セミナー e-Book 45)
「実験」は、実は経済学を力強く進化させる原動力の1つになっている。
実験手法が確立され、デジタル技術やオンライン環境が進歩し、研究・教育をサポートする便利なサービスがどんどん登場する中で、経済実験は実験室を飛び出し、現実社会の中で実際に生活する人々を対象とした「フィールド実験」、アンケート調査を活用した「サーベイ実験」などが活発に行われている。
ますます多様で奥深い、経済実験の世界で繰り広げる最前線の動向を、本書でじっくりと堪能してほしい。
・【鼎談】経済学における「実験」の可能性/花木伸行×三谷羊平×依田高典 ・オンライン実験の進め方 ―― oTreeによる実践/竹内あい ・オンライン・サーベイの進め方 ―― 実践方法とツール/下平勇太 ・ラボからフィールドへ ―― 実験による行動開発経済学の進展/會田剛史 ・経済学における実験・調査のベストプラクティス/北村周平 ・経済実験を通じた教育の実践/舛田武仁・島田夏美
バブルとは何か?(経済セミナー e-Book 44)
「市場が過熱して人々が殺到し、価格が暴騰する。その後、何らかのきっかけで価格が急落し、経済・金融に深い爪痕を残す」。
本書では、そんな「バブル」に注目。
バブルはいかに生まれ、崩壊するのか? 一体、どんなバブルが危険なのか? そもそも、バブルとは何なのか?
かつての日本のバブル崩壊の経験、アメリカのITバブルや世界金融危機と不動産バブルなどの歴史的事例を振り返りつつ、現在に至るまでの政府・中央銀行での政策実務に関する議論を紹介。さらに、経済学でバブルの何がどこまで明らかになっていて、どのような政策的示唆が提供できるのかについても徹底解説!
・【鼎談】バブルの経済学がめざすもの/青木浩介×櫻川昌哉×陣内了 ・バブルはなぜ起こるのか?――貨幣と仲介の視点/渡辺誠 ・日本はバブルにどう対応したか?/白塚重典 ・金融政策はバブルにどう対峙すべきか?/池田大輔 ・バブルはどう実証されてきたか?/山本庸平
経済論文の書き方[アドバンスト編](経済セミナー e-Book 43)
論文のメッセージを、より多くの人々にわかりやすく伝えるには、一体どうすればよいのだろうか? 本書では、研究の進め方や学術論文の書き方のコツを、さまざまな視点から紹介する。
また、論文の第一印象が決まる場所である、「イントロダクション」に特にフォーカス。どのように書けば、読者に論文の魅力を伝え、惹き込むことができるかを徹底的に考えながら、ステップ・バイ・ステップでその書き方を解説。細かなテクニックや、心構え、論文執筆に効く習慣も伝授する。
本書を通じて、研究と論文執筆のエキスパートたちの技術と工夫を体験してみよう!
・【座談会】アクセプトに向けた論文の書き方/ 竹内憲司×手島健介×松本健一×横尾英史 研究・論文の出発点は? 投稿するジャーナルはどう選ぶ? ライティングでは何を意識すべき? どうやって共同研究をするか? 論文完成に向けてコメントを集めるには? 査読者からのコメントにどう対応する? ・魅せる「イントロ」の書き方/山崎晃生 なぜイントロが大事なのか? イントロを構成する6つの要素とそれぞれの書き方 論文執筆に効く3つの習慣
見えない価値を可視化するESGの経済学(経済セミナー e-Book 42)
SDGs、そしてESG(環境、社会、ガバナンス)の拡大を背景に、多様な社会問題への対応が企業、投資家、そして消費者に求められている。
目に見えない社会的価値をどう測り、評価し、問題解決につなげていくべきか? 経済学は、そこでどう貢献できるのか?
そして、ESGの学知とビジネスの最前線で何が起きているのか? その全貌に迫る。
・【鼎談】ESGにどう向き合うか? 学知とビジネスの交差点/ 今井誠×上野雄史×沖本竜義 ・最新のESG投資・サステナブル投資動向と、今後の発展可能性/ 土岐大介・藤原延介 ・ESGと価値評価の関係、およびそのメカニズム/白須洋子 ・社会的価値をどう可視化するか?: ESG開示基準の統一と強制化がもたらすもの/上野雄史 ・企業は社会的責任にどう応えるか?: 株主価値への経路/佐々木隆文 ・ESGの学知はビジネスをどう変える?/松岡秀貢
経済学でビジネスを動かせ!(経済セミナー e-Book 41)
経済学を武器に、ビジネスの世界で活躍する。
そんな動きが、2010年代以降アメリカのIT企業を中心に盛んになり、最近は日本にも広がりつつある。起業する経済学者も登場している。
経済学は、ビジネスの世界にどんな価値をもたらしうるのか?
本書では、先駆者たちの経験と多彩な事例を通じて経済学を社会・ビジネスで活用する最前線の姿を紹介!
・【座談会】経済学実践のフロントランナーに聞く キャリアとビジネスの創り方/ 泉敦子×上武康亮×西田貴紀×森脇大輔×安田洋祐 ・経済学はビジネスでどう使えるのか?/上武康亮 ・レーティングの仕組みは経済理論で創る: エコノミクスデザインの実践/安田洋祐 ・企業の人事にマッチング理論を実装する: 東京大学マーケットデザインセンターの実践/小田原悠朗
成長のカギはスタートアップにあり?(経済セミナー e-Book 40)
経済成長を促すためにスタートアップの促進を目指す取り組みが、官民で様々に進んでいる。しかし、数値目標を掲げてとにかく起業を増やしても、経済活性化には結び付かないかもしれない。
成長のドライバーとなりうる起業を誘うには何が必要か? そもそもなぜ、社会を挙げて起業を応援するのか?
スタートアップの本質を理解し、いかにして成長につなげるかを考えるためのヒントを提供する。
・【対談】起業を誘う環境を創る/朝倉祐介×加藤雅俊 ・スタートアップにおける人的資本の役割/本庄裕司 ・どのような創業支援が望ましいのか?――国の視点・自治体の視点/岡室博之 ・起業成功のカギは何か?――事業創造と成長プロセスの視点/江島由裕 ・経済活性化と企業の新陳代謝/池内健太
計算社会科学の挑戦(経済セミナー e-Book 39)
デジタルかリアルかを問わず、私たちの世界の至るところに溢れるデータは、社会のさまざまな現象を発見・説明するための重要なリソースだ。
最近のデータの爆発、急速な技術のイノベーションを背景として、データサイエンスやコンピュータサイエンスと社会科学的な分析手法や問題関心の融合も進んでいる。
本書では、その先端を走る分野、「計算社会科学」にフォーカス。
社会・経済のさまざまな面に光を当てる新分野の躍動を感じてほしい。
・【鼎談】なぜ、いま「計算社会科学」なのか?/遠藤薫×上東貴志×鳥海不二夫 ・計算社会科学におけるデータの収集と活用/吉田光男 ・インフォデミックを計算社会科学で読み解く/笹原和俊 ・政治学と計算社会科学の融合に向けて/西川賢 ・社会心理を計算社会科学で読み解く/三浦麻子 ・社会問題の解決に向けたインターネットの課題と可能性/高野雅典
いま、政治の問題を考える(経済セミナー e-Book 38)
ロシアのウクライナ侵攻が世界中に及ぼしている影響からも明らかなように、
政治や国際関係の問題は、私たちの社会・経済と密接に関係している。
本書では、多岐にわたる近年の経済学・政治学分野の研究成果を紹介。
政治と社会・経済の関係を読み解くためのさまざまな視点・方法に迫っていこう。
・【対談】「民主主義 vs. 権威主義」のゆくえ/浅古泰史 × 東島雅昌 ・サーベイ実験で読み解く民意と投票行動/善教将大 ・政治体制は豊かさや健康にどのような影響を及ぼすのか?/安中進 ・政治的暴力は個人や社会にどのような影響を及ぼすのか?/伊藤岳 ・政治指導者やその交代は国際関係に影響を与えるのか?/松村尚子
経済論文の読み方(経済セミナー e-Book 37)
はじめて「学術論文」を探す・読む機会に直面して、戸惑ってはいないでしょうか?
教科書や一般的な記事と異なり、論文には独特な作法やルールがあります。
論文を読むのが大変だという人も、本書でその作法や型、読み方のコツを学べば一安心。
日々多くの論文を読んでいる若手研究者と、学生指導に工夫を凝らしている教授陣が、
「書く」一歩前の「読む」段階に特化し論文を読むコツや心構え、便利なツールを紹介。
・【座談会】実際、学術論文にどう向き合っている?/岸下大樹×高山遥×菊池信之介×井上ちひろ ・学術論文を読もう/服部圭介 ・実証研究・実証論文にはじめて触れる人へ/後藤剛志 ・理論系論文を読むコツ/土橋俊寛 ・読んだ論文を自分のものにするコツ/林亮輔
経済学と再現性問題(経済セミナー e-Book 36)
先行研究で得られた科学的な知見が、再現できないかもしれない。
心理学における「再現性の危機」を契機に、多様な分野で注目を集めるこの問題。
そもそも、そのどこが問題なのだろうか? また、なぜ生じてしまうのだろうか?
本書で提供する、経済学、心理学、会計学、統計学などの幅広い視点から考察に基づいて、問題の背景と基礎知識を学びつつ、じっくりと考えてみよう。
・【鼎談】再現性の問題にどう向き合うか?/川越敏司×會田剛史×新井康平 ・心理学における再現性の危機――課題と対応/大坪庸介 ・経済学における再現性の危機――経済実験での評価と対応/竹内幹 ・フィールド実験・実証研究における再現性/高野久紀 ・健全な研究慣習を身に付けるための実験・行動経済学101/山田克宣 ・再現性問題における統計学の役割と責任/マクリン謙一郎
「職場」の経済学(経済セミナー e-Book 35)
急速なデジタル化や、テレワークなどの新しい働き方への対応が、新型コロナ危機を通じてより重視されている。ここに、ジェンダー格差、雇用や昇進に関わる制度、さらには従業員の健康問題などの「職場」の課題も複雑に絡み合い、難しい状況に直面している。
こうした「職場」の変化や課題に対し、経済学や経営学などの社会科学はどのようなヒントを提供できるのか、さまざまな視点から解説する。
・【対談】働き方と組織の課題に科学で挑む/大湾秀雄×服部泰宏 ・デジタル化時代の人材投資/滝澤美帆 ・職場におけるジェンダー格差と賃金制度/児玉直美 ・デジタル経済とテレワークの進展――国際経済と日本経済の視点/大久保敏弘 ・職場の健康マネジメント/黒田祥子
「歴史データ×経済学」の可能性(経済セミナー e-Book 34)
日本には、企業活動や人々の健康・公衆衛生など、多様な分野の歴史的な史料が豊富に存在する。史料を精査して過去の事実を解明する歴史研究はもちろん、技術進歩により統計、文章、地図などをデータ化して計量分析する研究も盛んになってきている。
多様なアプローチで「過去」に向き合うことで、「今」につながる何かが見えてくる。
・【鼎談】経済史のすすめ/岡崎哲二×小島庸平×山﨑潤一 ・「経済史」と “Economic history”/有本寛 ・健康・公衆衛生と経済発展 ――近代工業化期における日本の経験/井上達樹 ・平等性から生まれた貧困社会 ――前工業化期日本の歴史データから見えてきたもの/公文譲 ・プロダクトイノベーションと企業の成長 ――明治・大正期日本の綿糸紡績産業データから/大山睦 ・特許データで明らかにする戦前期日本のイノベーション/中島賢太郎
気候変動にどう向き合うか?(経済セミナー e-Book 33)
SDGs(持続可能な開発目標)やESGといった言葉を耳にしない日はないほど、地球温暖化や気候変動への懸念、関心は高まっている。
それらが経済や私たちの生活に与える影響は何なのか、どのような対策が経済と環境を両立するうえで望ましく効果的なのか、進化を続ける環境経済学をもとに考える。
・【対談】望ましい環境政策デザインに向けて/小西祥文×横尾英史 ・実証ミクロ×脱炭素政策――「環境実証」で政策を考える/小西祥文 ・ガソリン消費をどう減らす?――モバイルアプリデータによる実証/田中伸介 ・気候変動の影響をどう考えるべきか?/内田真輔 ・空間モデルで経済活動と環境の相互作用に迫る/津田俊祐
国際貿易のゆくえ(経済セミナー e-Book 32)
世界中を襲う新型コロナ危機は国際貿易にも大きな影響を及ぼしている。しかし保護主義の台頭など、世界の貿易はコロナ前から激動の中にあった。
モノ、ヒト、そしてデータも国境を超えて取引されるなか、人権や環境、経済安全保障なども絡み、新型コロナ危機を経てさらに複雑化する世界の貿易。
その過去・現在、そして将来の姿を、経済学の視点で考える。
・【対談】新型コロナ危機を超えて、貿易のあるべき姿を考える/伊藤萬里×椋寛 ・貿易を取り巻く情勢と政策的課題/木村福成 ・グローバル・サプライチェーンは変わるのか/伊藤恵子 ・国際貿易は雇用と格差をどう変えるか/笹原彰 ・サービス貿易の重要性――その現状と今後/伊藤由希子
経済論文の書き方[はじめの一歩編](経済セミナー e-Book 31)
論文を書くというと、とても難しい作業のように感じてしまう。でも大丈夫。 「型」を身につければ、楽しく書き進められるはずだ。
本書では「論文とは何か?」 「研究とは何か?」といった基本から、具体的な準備や執筆のコツを詳細に伝授。自分の研究を進め論文を書く、その第一歩を踏み出してみよう!
・【座談会】論文の書き方はどう教えている?/中室牧子×平賀一希×室岡健志×森知晴 - リサーチクエスチョンのみつけ方 - 先行研究の探し方、読み方 - アカデミック・ライティングの心構え - 論文の内容を伝えるコツ ・統計分析で論文を書くための手順とコツ/小原美紀 ・独自性のある経済論文を書くコツ/萩原里紗 ・経済論文執筆の「はじめの二歩目」と具体例/本田圭市郎
社会の仕組みを経済学で創る(経済セミナー e-Book 30)
経済学は、ビジネスや政策の現場で使えるのか? 待機児童、就活早期化、ワクチン配布などの社会問題や不動産取引、人材配置などのビジネス課題の解決にどう貢献できるのか?
「マーケットデザイン」と呼ばれる分野を中心に、課題解決に向けた経済学の活用事例を徹底紹介!
・【鼎談】経済学を役立つ道具にするために/小島武仁×森脇大輔×安井翔太 ・より良い就活ルールをマッチング理論で創る/栗野盛光 ・オークション理論と不動産オークション/坂井豊貴 ・マッチング理論で考える望ましいワクチン配布/野田俊也 ・経済学で人材活用――マーケットデザインで社員の配置を考える/小田原悠朗
経済史研究の新潮流(経済セミナー e-Book 29)
経済学を学ぶうえで、経済史研究のもつ意義とは何か。
過去の重要な経済現象を記述するという従来型の経済史を超えた、新しい経済史研究の流れを紹介することで、経済史の魅力を伝えたい。
・【鼎談】経済史の可能性――経済学と歴史学の境界を探る…岡崎哲二×黒崎卓×吉川洋 ・組織の経済史:研究心得…中林真幸 ・人間と環境の歴史に向けて――過度に国家を重視して語るのはやめよう …アンソニー・リード著、宝利ひとみ訳 ・「ヨーロッパの奇跡」再考――「大分岐」論争とその後…杉原薫 ・空間経済史――経済史と空間経済学の融合…岡崎哲二 ・体位と経済発展…斎藤修 ・経済発展と制度進化の5つの局面:中国・日本・韓国(朝鮮)…青木昌彦著、高槻泰郎訳
経済学でデータを活かす(経済セミナー e-Book 28)
私たちの身の回りには、データが溢れている。多種多様なデータの性質を見極め、うまく活用できれば、データはビジネスや政策の実務に大きな価値をもたらしてくれる。
では、データに経済学という思考の型を組み合わせることで、どんな可能性が生まれるのか。
本書ではさまざまな具体例を通じて、「データ×経済学」の威力を紹介!
・【鼎談】「データ×経済学」の可能性…宮川大介×久慈未穂×柳岡優希 ・データと経済学の近未来像…北村行伸 ・HOW TO USE 人流データ…水野貴之 ・ニュースで読み解くマクロ経済:テキストデータを用いた分析方法…新谷元嗣・五島圭一 ・行政データで明らかにする教育の効果…田中隆一 ・データでみる賃金格差とその要因…勇上和史
マクロ経済をミクロの視点で考える(経済セミナー e-Book 27)
複雑で、絶えず変化するマクロ経済をどう捉えるか? 最前線の経済学者たちは、いま、何を考えているのか?
本書では、多様な人々や企業の動向をふまえ、「木を見て、森も見る」新しいアプローチを紹介。さまざまな社会問題を考えるためのマクロ経済学のパワフルさを、本書で紹介される具体例を通じてぜひ感じてください!
・【対談】多様性に目を向けたマクロ経済学の可能性…北尾早霧×向山敏彦 ・家計間の異質性を考慮した金融政策分析…須藤直 ・資産・所得の格差はどこから来るのか…楡井誠 ・少子高齢化と社会保障の課題にどう取り組むか…西山慎一 ・経済ショックは労働市場にどのような影響を与えるか…宮本弘曉 ・企業のダイナミクスとマクロ経済…及川浩希
ネットワーク科学と経済学(経済セミナー e-Book 26)
社会・経済のメカニズムを読み解くカギは「つながり」。
本書では、つながりに焦点を当てる「ネットワーク科学」に着目。金融機関や企業等の組織間の関係性から、SNS上での人々のつながり、感染症の制御により有効なワクチン配布、さらにはビジネス現場での活用までを紹介。ぜひ、ネットワーク科学と、その経済学への応用の可能性を感じてください!
・【鼎談】ネットワーク科学はどのように経済を読み解けるのか?…鬼頭朋見×小林照義×増田直紀 ・経済分析に活かすネットワーク科学…小林照義 ・企業間ネットワークと地理空間…齊藤有希子 ・SNSが明らかにする人々のつながり…鳥海不二夫 ・中心性を使った感染症の制御…小蔵正輝 ・ネットワーク科学が切り拓くビジネスの可能性…西田貴紀
変貌する経済学:実証革命が導く未来 (経済セミナー e-Book 25)
データやコンピュータの利用環境の発展とともに、経済学はますます進化を遂げ、政策やビジネスの実務でも注目を浴びている。
本書では最先端の動向をふまえ、実証経済学のフロンティア徹底解説!
・【鼎談】実証革命が切り拓く、経済学の新地平…奥井亮×伊藤公一朗×依田高典 ・因果性・異質性・ターゲティングの経済学…依田高典 ・限界介入効果分析入門:観測されない異質性に迫る因果推論アプローチ…柳貴英 ・経済理論によるデータ分析…黒田敏史 ・実証環境経済学のフロンティア…有村俊秀 ・ランキング構築のための統計的推論:社会選択理論と計量経済学の架け橋…奥井亮 ・経済学の理論と実証に基づいた電力市場のデザイン…伊藤公一朗
金融経済とAI(経済セミナー e-Book 24)
AI技術の発展による社会の変化が注目を浴びている。
経済は、AIによってどう変わるのだろうか。
経済学者、工学者、実務家が。「金融分野におけるAI技術」の動向と展望について、
実際の応用例を交えて徹底解説!
・【対談】経済理論とAI技術、現在とこれから…高橋大志×鶴岡慶雅 ・AIと機械学習とディープラーニングの違いとは何か?…谷口忠大 ・AIの概念と経済学の理論:その類似点と相違点…山田哲也・山本裕樹 ・AIによる景況感の指数化:テキストデータのディープラーニングによる解析…山本裕樹 ・経済ニュースとAIを用いたリアルタイム景況感指数…五島圭一・山田哲也 ・ゲーム理論とAI:コンピュータ囲碁・将棋の事例…伊神満
経済論文の書き方[実証編](経済セミナー e-Book 23)
卒論やレポートを作成するには、どうすればよいのだろうか?
気を付けるべき点や、コツはどんなところにあるのだろうか?
本書では特に経済学の実証分析にフォーカスして、
経済論文を書くための心得や留意点を紹介する。
・【対談】ISFJの活動から見る 経済論文を書くコツ…赤井伸郎×千田亮吉 ・近年の実証分析の動向と学部教育…加藤久和 ・データのみつけ方・集め方…水落正明 ・ミクロ実証論文執筆の落とし穴とアドバイス…安井健悟 ・動学的一般均衡モデルを用いたマクロ経済政策論文の書き方…廣瀬康生 ・ゼミの活動から見る経済論文を書く際の心得…栗田匡相
経済学で身近な制度を考えよう(経済セミナー e-Book 22)
私たちの身近にある制度や枠組みを、経済学の眼鏡で見るとどう映るのか?
市場、組織、貨幣から、法制度や選挙制度まで、その構造と問題点を考え、
より望ましい制度のあり方について、経済学の側面から探る。
本書を通じて、社会を科学的に考える力を養おう!
・【対談】社会を科学の目で見てみよう…小島武仁×松井彰彦 ・「市場を創る」とはどういうことか:公共事業の入札制度からのアプローチ…花薗誠 ・市場と組織はなぜ共存しているのか…瀧澤弘和 ・貨幣価値はどこからきたか…岩村充 ・死刑に抑止力はあるのか…村松幹二 ・民主主義にふさわしい選挙方式とは何か…坂井豊貴
ナッジで社会は変わるのか(経済セミナー e-Book 21)
社会の様々な制度や仕組みに適用されつつあるナッジ。
政策やビジネス、日常生活の中に存在するさまざまな問題に、
ナッジはどう活かされているのか?
さまざまな実際の活用例を紹介しつつ、ナッジの可能性を考える。
・【鼎談】社会で活きるナッジの手法…竹内幹×星野崇宏×山根承子 ・経済学としてのナッジ…竹内幹 ・環境政策に活きるナッジ…牛房義明 ・「他の人は○○しています」:医療・健康分野の社会比較ナッジの使い方…佐々木周作 ・職場を活かすナッジ…黒川博文 ・マーケティングに活きるナッジ…西尾チヅル
医療・健康と経済学(経済セミナー e-Book 20)
「エビデンスに基づく政策」が最も望まれるのは、医療・分野ではないか。
今回はとくに「健康」に焦点をあてた実証分析の成果を紹介しながら、
データが果たす役割の重要性についても考える。
・【対談】データを活かした医療政策を:20年後の社会を見据えて…西内 啓×野口晴子 ・相対所得仮説とソーシャル・キャピタル: 健康な社会環境整備に向けたエビデンス…近藤尚己 ・出生体重が子どもの将来に与える影響: 非実験データからわれわれは何を学ぶのか?…丸山士行 ・ジェンダーが健康に与える間接的影響…本庄かおり ・アメリカの医療保険制度改革: オレゴン州の「実験」からわかること…飯塚敏晃 ・健康とおカネは似ている?:医療現場と行動経済学…久坂部羊 (大竹文雄氏とのディスカッションも収録)
実践で活きる経済学(経済セミナー e-Book 19)
経済学を「使う」にはどうすればよいのか?
経済学を使えるようになると、どんなキャリアが拓かれるのか?
また現在、政策やマネジメント、マーケティング等の現場ではどのように活用されているのか?
経済学を、研究と実践の両面からみつめてみよう。
・【鼎談】経済学でキャリアを創る…西尾昭彦×泉敦子×渡辺安虎 ・テック企業は経済学をどう使う?…安井翔太 ・人と組織を経済学で活かす…大湾秀雄 ・マーケティングに活かす経済学…天野友道 ・コーポレート・ファイナンス理論と企業価値評価の実務…鈴木一功 ・【インタビュー】経済学で挑む新事業“CRAB": 混雑緩和メカニズムの社会実装 …池上慧・奥村恭平・松下旦・八下田聖峰
ファイナンスのすすめ (経済セミナー e-Book 18)
「ファイナンス」と呼ばれる分野は、大きく「キャピタルマーケット」と「コーポレートファイナンス」の2つに分類できます。それらは、どのような内容を学び、どんな問題意識で研究が進められているのでしょうか?
本書では、経済学で学ぶ内容と関連づけながら、ファイナンス理論の基礎から最近の動向まで、その全体像を詳しく解説!
【対談】ファイナンスの学び方……大橋和彦×竹原 均 資産運用論(インベストメント)とはどのような学問か……久保田敬一 金融リスク管理の基礎……細野薫 金融商品のプライシング:保険・投信・仕組債を考える……森平爽一郎 コーポレートファイナンスの現場: プライベート・エクイティ・ファンドとLBO……井上光太郎 コーポレート・ガバナンスは何を目指すか……宮島英昭 新規株式公開(IPO)にともなうアンダープライシング現象……忽那憲治
貧困削減のこれまでとこれから (経済セミナー e-Book 17)
「貧困とは何か?」「なぜ存在するのか?」「どうすれば削減できるのか?」これらの問いに、経済学は古くから挑んできた。巻頭では、研究・実務の両面でリードしてきたスティグリッツ氏が、これまでの歩みと展望を語る。
2019年ノーベル経済学賞受賞で実験アプローチに注目が集まる中、より幅広い視点で、過去から現在までの経済学が貧困問題どう向き合ってきたかを冷静な観点で見つめ直す。
2020年2・3月号の特集記事7本に加え、2019年ノーベル経済学賞が政策実践とアカデミアに与えた影響を解説した2本の記事も収録!
【インタビュー】グローバル化する世界における経済学者の役割とは ……ジョセフ・スティグリッツ、聞き手:島田剛 開発経済学の中で貧困はどのように捉えられてきたか?……絵所秀紀 開発経済学者は当事者か、評価者か?:開発経済学の変遷……山形辰史 よりよい政策評価に向けて:研究の質を高めるための近年の取り組み ……高橋和志 貧困問題と開発経済学……大塚啓二郎 貧困と雇用:アフリカにおける産業政策と経済学の役割……島田剛 貧困の計測手法:よりよい尺度を求めて……黒崎卓 RCT革命は開発政策の現場をどう変えたのか?……青柳恵太郎・小林庸平 研究と実践のサイクルを変えた技術革新:バナジー、デュフロ、 クレマーのRCTアプローチ……手島健介
基礎から始める! ファイナンス理論 (経済セミナー e-Book 16)
「ファイナンス理論とは何か?」から始めて、「ファイナンス理論の全体像を俯瞰する」ことを目的とする。近寄りがたいイメージを抱きがちなファイナンス理論に一歩せまるための、「本格的入門」特集。
【対談】社会に役立つファイナンス理論:リスク社会を賢く生きる ……今野浩×森平爽一郎 ファイナンス理論の現在……楠岡成雄 ファイナンスに必要な数学:確率解析を中心に……藤田岳彦 デリバティブ価格理論の基礎……刈屋武昭 現代ポートフォリオ理論:不確実な将来にいかに備えるか……大橋和彦 行動ファイナンス理論入門:投資家心理を組み込んだ新たな分析へ……真壁昭夫
機械学習は経済学を変えるのか? (経済セミナー e-Book 15)
目覚ましく進化を遂げる機械学習。その影響は、社会をそして経済学をいかに変えるのか。実務・学界双方の目で展望を描く。
*注意: 底本(2019年12・2020年1月号)特集のうち、上野山勝也・成田悠輔「対談:デジタル化と機械学習が社会を変える」は未収録です。また、710号(2019年10・11月号)より、上田路子「参議院選挙を予測してデータサイエンスを学ぶ」を収録しています。
経済分析のツールとしての機械学習……依田高典 機械学習に潜む公平性の問題 ……小宮山純平 機械学習はデータを解釈できるのか?……今泉允聡 機械学習は自然実験を作り出す……矢田紘平・成田悠輔 参議院選挙を予測してデータサイエンスを学ぶ: 早稲田大学データサイエンスコンペティションを開催して……上田路子
しっかり入門・計量経済学:アドバンスト理論編(経済セミナー e-Book 14)
計量経済学の基礎を一通りマスターした人を対象に、発展分野の理論について概観する。「経済セミナー e-Book 11 しっかり入門・計量経済学:回帰分析編」の続編。
【対談】計量経済学の現在と将来:回帰分析の先にあるもの……沖本竜義×海道宏明 パネルデータ分析で活きるファクターモデル……奥井亮 マクロ経済政策の波及効果と時系列分析……新谷元嗣 ノンパラメトリックモデルで進む経済実証分析……西山慶彦 ベイズ計量経済分析入門:より柔軟なモデリングの実践に向けて……小暮厚之 ミクロ計量経済分析序説……松浦克己
世の中を変えよう! フィールド実験入門(経済セミナー e-Book 13)
開発・教育・医療・エネルギーなどの分野で「最強の経済学」として注目されるフィールド実験。実生活の中でランダム化比較試験(RCT)を行うフィールド実験の歴史から実際のやり方まで、わかりやすく解説する。
2019年ノーベル経済学賞を受賞したアビジット・バナジー、エステル・デュフロ、マイケル・クレマー各氏の実験アプローチによる業績も紹介!
【対談】フィールド実験のすすめ……依田高典×澤田康幸 フィールド実験への招待……伊藤公一朗 公共財の供給に関するフィールド実験……関絵里香 開発経済学におけるフィールド実験の潮流……高橋和志 電力消費のフィールド実験……田中誠 医療・健康分野でのフィールド実験を進めるために……重岡仁 ラボ実験とフィールド実験:学生相手の実験のどこが悪いのか……竹内幹
経済学でみる新しい決済と金融(経済セミナー e-Book 12)
いわゆる「キャッシュレス決済」や「暗号通貨」が脚光を浴びるいま、改めてキャッシュレス化の社会への影響を経済学の視点から考える。
【対談】キャッシュレス化は何を変えるのか?……瀧俊雄×戸村肇 キャッシュレス化推進のために何が必要か:消費者、小売・サービス事業者の視点から……中田真佐男 決済サービスを支える金融インフラの高度化:コスト削減から付加価値の創造へ……小早川周司 銀行はなくなるのか?:銀行の特殊性と異業種参入……戸村肇 キャッシュレス決済と消費者被害……三平剛 暗号資産の展開と規制:経済学の観点から……石田良・服部孝洋 「お金」の今昔物語……鎮目雅人
しっかり入門・計量経済学—回帰分析編(経済セミナー e-Book 11)
計量経済学を学びはじめる人向けの、理論の説明を中心とした入門特集。まずは、計量分析のなかでも特に重要な「回帰分析」をきちんと理解することを目標に掲げる。
【対談】計量経済学の魅力:データから広がる世界……永瀬伸子×縄田和満 計量経済分析序説……市村英彦 統計学と計量経済学……美添泰人 入門・回帰分析……白砂堤津耶 統計的仮説検定と回帰分析……鹿野繁樹 回帰分析の基礎:時系列データへの単一方程式法の適用……細谷雄三
消費税で入門!公共経済学(経済セミナー e-Book 10)
2019年10月に予定される消費税引き上げをめぐり景気への悪影響が懸念される一方、社会保障をはじめとする公共サービスの財源確保も重要な課題である。消費税率の改定を機に、税や政府の役割、さらには公共経済学の役割について、日本の事例やデータを紹介しつつ、考えたい。
【対談】消費税と社会保障のゆくえ……佐藤主光×鈴木亘 消費税は景気を悪くするのか?:税制とマクロ経済……平賀一希 消費税と地方財政の関係は?:安定財源としての地方消費税……上村敏之 なぜ消費税を上げるのは難しいのか?:消費増税の政治経済学……小林航 なぜ消費税を上げるのか?:最適課税理論と日本の選択肢……西村幸浩 行動経済学は税制を変えるのか?:行動経済学と税制……國枝繁樹
徹底マスター!最適化(経済セミナー e-Book 9)
経済数学の重要ポイントである最適化。初学者から上級まで、それぞれの段階の最適化問題を紹介しつつ、自分で解けるようにする。
【対談】数学からみる経済学:社会のモデル化と数学的手法……楠岡成雄×武隈愼一 経済数学事始め……丹野忠晋 制約付き最大化問題を解く……図斎大 経済学で出る包絡線定理……尾山大輔・安田洋祐 経済学と不動点定理……浦井憲 分離超平面定理とその応用……原千秋 マクロ経済学における動的最適化……上東貴志
統計の役割を考える(経済セミナー e-Book 8)
統計データは、なぜ重要なのか? 社会や経済の多様な状態や動きを描き出し、政策・研究でも活用されてきた統計の役割を、さまざまな問題が指摘される今こそ、改めて考えたい。
「経済セミナー編集部ブログ」内の本号サポートページで、本号特集の各記事で触れられた統計・調査の情報を一覧でご覧頂けます。ぜひご利用ください。
【対談】統計が果たすべき役割と改善への道筋……北村行伸×重岡仁 【インタビュー】統計問題の本質……西村清彦 家計・消費統計と経済学……宇南山卓 企業行動と経済統計……宮川努 労働統計と経済学……山本勲 GDP統計と経済学……小巻泰之 物価統計における民間データの活用……渡辺努 日本の統計の質はどう評価できるのか?:経済学研究者の視点から……川口大司
経済学で疑問解決(経済セミナー e-Book 7)
経済学をこれから学ぶ人を対象とした経済学入門の特集。経済学を学ぶ意義を、具体的な社会問題を考えることで紹介!
オリンピック・パラリンピックにはどんな経済効果があるのか……牛島光一
財政赤字はなぜ問題なのか……中里透
軽減税率は導入すべきなのか……中田大悟
巨大デジタル・プラットフォーマーが問題視されるのはなぜか……黒田敏史
外国人労働者の受け入れは何が問題か……中島隆信
なぜ子どもの貧困は増加したのか……阿部彩
【座談会】「経済学の魅力と有用性:学ぶ側の視点から」
……東京大学公認学生団体UTEA
小田原悠朗×金子雄祐×小林雅典×澤山健×中神響子
災害と経済学(経済セミナー e-Book 6)
地震、台風、大雨、噴火など、日本各地で多様な災害被害が発生している。これら自然災害に対して経済学は何ができるのか。
【対談】東日本大震災から何を学ぶか:想定外を想定する想像力……齊藤誠×星岳雄 自然災害と経済成長……乾友彦 サプライチェーンを通じた災害の経済被害の波及……戸堂康之 災害後の革新と創造:東日本大震災後の聞き書きから……上村麻子・星岳雄 災害リスクとリスク管理……堀江進也・馬奈木俊介 原発事故の被害拡大状況の推計……行武憲史 自然災害は人々の選好にどのような影響を与えるか……澤田康幸・黒石悠介
検証:現代日本の金融政策(経済セミナー e-Book 5)
黒田総裁就任以降のこれまでの日銀の金融政策は、物価の上昇、日本の景気回復に対し、どのような効果があったのか。現段階でのデータをもとに経済学者が金融政策を分析するにあたり、確かな研究に基づいて言えることを紹介する。
【対談】異次元の金融緩和政策をどう評価するか……伊藤隆敏×塩路悦朗 黒田総裁以降の金融政策:これまでの歩みと出口への展望……福田慎一 非伝統的政策のマクロ効果:QQE以降何が変わったのか……小枝淳子 政策金利とフォワードガイダンスの効果……柴本昌彦 財政ファイナンス色を帯びてきた日銀の資産買い入れ……左三川郁子 量的緩和の出口と日銀損失の試算……戸村 肇
経済学を問い直す:経済学方法論への招待(経済セミナー e-Book 4)
なぜ経済学は抽象的なのか。なぜビジネスとの関わりが薄いのか。そもそも経済学とは「科学」なのか。経済学に寄せられるさまざまな批判に対して経済学方法論というツールがどのような役割を担い応えているのか、解説する。
【鼎談】経済学への疑問、批判、そして期待……有江大介×野原慎司×横山禎徳 【インタビュー】経済学の省察:幅広い科学論の適用を目指して ……D. ウェイド・ハンズ、高見典和(聞き手・文)、野原慎司(聞き手) 科学方法論と経済学:経済学を哲学的に考える……原谷直樹 J. S. ミルの経済法則概論:その現代的意義……佐々木憲介 厳しさ(経済)と優しさ(福祉)の接点……小峯敦
いま知りたい開発経済学(経済セミナー e-Book 3)
貧富の差を埋める活動は、世界規模で、数多くの団体によって行われている。しかし、そのコストや問題点については、つねにさまざまな議論が交わされる。多様な意見や社会情勢の影響を受ける援助・開発の分野において、根拠をもった経済学の知見が果たす役割は大きい。「現場」に生きる経済学を、いまこそ見つめ直したい。
【鼎談】現場では何が問題となっているのか……青柳恵太郎×佐藤寛×高崎善人 開発経済学の功績……黒崎卓 開発経済学の潮流:データを切り口に……山﨑潤一 アフリカにおける緑の革命にむけて……中野優子 開発経済史:「途上国」日本からの学び……有本寛 行動経済学/実験経済学を用いた開発経済学の可能性: さぼり癖と義理人情と経済発展……庄司匡宏
賃金の決まり方を経済学で考える(経済セミナー e-Book 2)
「人手不足なのに賃金が上がらない」「同一労働でも正規雇用者と非正規雇用者での賃金に差がある」など、賃金をめぐる問題が近年注目を集めている。そもそも賃金とはどのようにして決まるのか。経済学での扱い方を解説することからはじめ、現実との相違点などを明らかにしていく。
【対談】産業構造の変化・グローバル化と賃金の動向……清田耕造×近藤絢子 人的資本と賃金の決まり方……横山泉 非正規雇用と賃金……鶴光太郎 男女間の賃金格差はなぜ生まれるのか……臼井恵美子 「どこで働くのか」が賃金を決める……近藤恵介 情報通信技術や人工知能で賃金・雇用はどう変わるか……久米功一
経済学のリテラシーを高めよう(経済セミナー e-Book 1)
経済学には多様な分野がある。また、18世紀ごろから始まった比較的新しい学問ということもあり、いまでも新たな理論や分析手法が生まれ続けている。これから経済学を学ぶ人、かつて経済学を学んだ人へ、現在の経済学を活用するヒントを提供する。
【対談】知れば得する経済学……大竹文雄×小巻泰之 [ミクロ経済学]「需要曲線と供給曲線の交点で価格は決まる」 なんて言われてもピンとこなかった人たちへ……市野泰和 [マクロ経済学・金融政策論]日本銀行の金融政策:その効果と限界……寺西勇生 [労働経済学]就職活動の仕組み:「情報の非対称性」をいかに解消するか……安藤至大 [環境経済学]環境問題を経済学で解決:排出量取引って何?……有村俊秀 [開発経済学]MDGsからSDGsへ:理想主義から一国中心主義へ……山形辰史 [法と経済学]法律は経済にどんな影響を与えるのか……柳川範之 [経済史学]江戸時代日本の経済分析からみえる経済史学の可能性……高槻泰郎 [社会保障・実証分析]福祉国家と社会保障の実証分析:日本についての研究を中心に……安藤道人