月別: 2023年2月

◆2023年3月号(2月10日発売)

▼法学者の本棚
学問における「意志」の力 ‥‥‥滝沢昌彦
――ニーチェ著 秋山英夫訳『悲劇の誕生』

▼#ゼミを語ろう
神戸大学法学部⻆松生史(かどまつ なるふみ)ゼミ(行政法)

▼論説
行政機関が「終審として裁判を行ふ」ことにしてよいのか?――最高裁2022(令和4)年12月8日判決(辺野古裁決抗告訴訟)……岡田正則
令和4年司法試験(行政法)の出題に関する疑義――行政法規(処分要件)の解釈と実体的違法事由をめぐって……中川丈久=興津征雄

▼最新のテーマに鋭く切り込む「特集」
[特集]
差別問題のいま――法は差別とどう向き合うのか
近時話題となっている差別現象に対して法はどのような救済を図り、そこにどのような課題があるでしょうか。
差別の問題は憲法学が一手に担っている印象もあるかもしれませんが、本特集では民法学といった憲法学以外からの議論も交えて、法が差別現象に対してどのように向き合っているのかを展望します。

性風俗営業に対する差別的取扱い‥‥‥玉蟲由樹
教員の多忙化という差別問題‥‥‥堀口悟郎
同性婚問題からみる平等の救済方法‥‥‥松原俊介
ルッキズムと憲法学‥‥‥新井 誠
賃貸借問題と医学部入試問題からみる差別――民法は差別問題にどう立ち向かうのか‥‥‥茂木明奈
ポリティカル・コレクトネスの意義と限界――差別との闘いが孕む差別‥‥‥森 悠一郎

※連載「裁判実務と対話する刑法理論」は休載になります