●2023年8月号(7月12日発売)

▼法学者の本棚
◇砂金堀りの愉しみ‥‥‥若松良樹
―――パスカル『パンセ』

▼最新のテーマに鋭く切り込む「特集」
[特集]
試験というコミュニケーション

◇企画趣旨‥‥‥御幸聖樹

◇【憲法】事案に即して「悩み」を見せる――憲法の試験で求められるコミュニケーション‥‥‥御幸聖樹
1.はじめに
2.ケース・スタディ
3.どうすればよいか
4.おわりに

◇【民法】事例解決のための思考プロセスを身につける――請求権を起点とした規範構造の把握とその活用‥‥‥林 耕平
1.はじめに
2.事例
3.出題趣旨
4.想定されるミス・コミュニケーション
5.ミス・コミュニケーションを防ぐ方法
6.まとめ

◇【刑法】 刑法の事例問題の作り方――どのように架空事例を創造しているのか?‥‥‥上田正基
1.はじめに
2.問題
3.架空事例の作り方
4.出題意図に応えていない答案とは?
5.どうすればよいのか?
6.おわりに

◇【行政法】 規範と事実の間を埋める――個別行政法分析のススメ‥‥‥須田 守
1.発表会からの脱却
2.根拠法令の趣旨
3.処分の性質
4.おわりに

◇【会社法】会社法の規定内容が試験で問われる――権限分配・行為の手続・利害調整・救済ルール‥‥‥山下徹哉
1.はじめに
2.会社法の概要
3.会社法の特徴と試験で問われるもの
4.おわりに

◇【民事訴訟法】 抽象的文言に注意――空中戦の落とし穴‥‥‥浅野雄太
1.はじめに
2.事例
3.よくあるミス・コミュニケーション
4.ミス・コミュニケーションの原因の分析
5.ミス・コミュニケーションを防ぐために
6.おわりに
7.補論――持込み可の試験について

[論説]
◆「改正」入管法が成立、露呈した難民認定制度の構造的な課題‥‥‥小田川綾音
1.はじめに
2.1回目の申請で、保護すべき者が確実に保護されていない
3.参与員制度の構造的な歪み
4.おわりに

◆制度のリアリズム―――規制は力のある者たちのためにある‥‥‥仮屋広郷
1.はじめに
2.グローバル種子企業の利益に傾く日本の制度
3.歌舞伎――法の「改悪」を支えるメカニズム
4.おわりに

※連載「ここに弁護士がいてよかった」、石綿はる美「家族法のアラカルト」は休載いたします