書籍詳細:フェア・ユースの誕生

青山学院大学法学叢書 第7巻 フェア・ユースの誕生 法理の思想的背景と発展

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発刊年月
2023.03
ISBN
978-4-535-52684-6
判型
A5判
ページ数
512ページ
Cコード
C3032
ジャンル
難易度
テキスト:中級

内容紹介

アメリカ著作権法のみならず商標法・特許法でもテーマとなるフェア・ユース。判例を丹念にたどりつつ法理の源流とその発展を描く。

目次

I.はじめに


II. 特許のフェア・ユース

1.アメリカ判例の推移
(1) 1813年マサチューセッツ地区巡回裁判所
    Whittemore v. Cutter, 29 F. Cas. 1120(No. 17,600)
(2) 1813年マサチューセッツ地区巡回裁判所の
    Sawin v. Guild, 21 F. Cas. 554(No.12,391)
(3)20世紀前半までの「試験使用例外の法理」の展開……
(4)20世紀後半から20世紀末までの「試験使用例外の法理」の展開……
(5)21世紀における「試験使用例外の法理」の展開……

2.アメリカ判例の思想的背景……
(1) 試験使用例外の法理
(2) 基礎研究
(3) アメリカにおける基礎研究と基本特許の関係
(4) 基礎研究と米特許法
(5) 基本特許の範囲
(6) 改良発明
(7) discovery(発見)
(8) 科学研究の独立

3.検討
(1)アメリカの学説
(ア)試験使用例外の法理は拡大すべきとする立場
(イ)試験使用例外の法理は拡大すべきでないとする立場
(ウ)評価
(2)小括  


III. 著作物のフェア・ユース

1.フェア・ユース法理の成立と発展
(1)1790年米初連邦著作権法,1802年米初著作権法補足・
  意匠彫刻拡張著作権法および1831年米諸著作権法改正法と翻案

(2)イギリス法における公正な要約の法理
(ア)1721年大法官裁判所Burnet v Chetwood, 2 Mer. 441
(イ)1739年大法官裁判所Austen v Cave, NA,
   C11 1552/3, C33 371/493, 535, 586,373/41, 224,
   415, 535
(ウ)1740年大法官裁判所
Gyles v Wilcox, Barrow, and Nutt, Atkyns, J.T., Chancery
Reports, 3 Vols. (London: E. and R. Brooke, 1794), 2: 141
(エ)1741年大法官裁判所Pope v Curl, 2 Atk. 342
(オ)1752年大法官裁判所Tonson v Walker, 3 Swans 672; 36 E.R. 1017 
(カ)1758年大法官裁判所Duke of Queensberry v Shebbeare, 2 Eden, 329
(キ)1761年大法官裁判所Dodsley v Kinnersley, Amb. 403
(ク)1785年大法官裁判所Bell v Walker and Debrett, 28 E.R. 1235
(ケ)1807年大法官裁判所Roworth v Wilkes, 1 Camp. 94
(コ)1810年大法官裁判所Wilkins v Aikin, 34 E.R. 163
(サ)1826年大法官裁判所Mawman v Tegg, 2 Russ. 385
(シ)1836年大法官裁判所Bramwell v Halcomb, 3 Mylne & C. 737
(ス)1839年大法官裁判所Lewis v Fullarton,
   The Jurist, [English] vol. ii. P.127; S.C. 2 Beavan’s R. 6

(3)ストーリー裁判官とフェア・ユース
(ア)1839年マサチューセッツ地区巡回裁判所
   Gray v. Russell, 1 Story 11, 10 F.Cas.1035
(イ)1841年マサチューセッツ地区巡回裁判所
   Folsom v. Marsh, 9 F. Cas. 342
(ウ)1845年マサチューセッツ地区巡回裁判所
   Emerson v. Davies, 8 Fed. Cas.615
(エ)小括