書籍詳細:物理の見方・考え方

江沢洋選集 第1巻 物理の見方・考え方

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  • 紙の書籍
定価:税込 3,780円(本体価格 3,500円)
在庫あり
発刊年月
2018.11
ISBN
978-4-535-60357-8
判型
A5判
ページ数
340ページ
Cコード
C3342
ジャンル
難易度
テキスト:上級

内容紹介

物理や科学の雑誌・啓蒙書・入門書・教科書などで健筆を揮ってきた江沢洋のエッセンスを伝える初めての著作選。いよいよ刊行開始。

目次

第1部 次元と対称性  

1. パリティの問題
 1.1 対称の理
 1.2 ハプニング
 1.3 右ネジの法則
 1.4 片輪なニュートリノ 
 1.5 パリティの問題

2. 対称でないものは基本法則でない――ベクトルの変換を例として
 2.1 座標軸は前後の見境なく選ばれ
 2.2 ベクトル
 2.3 力の場と対称性
 2.4 自転平板宇宙
 2.5 おわりに

3. なぜローレンツの力は速度に垂直なのか?
 3.1 点状の鏡P
 3.2 電場と磁場
 3.3 時間の鏡T
 3.4 ローレンツの力

4. 物理量ノート
 4.1 単位
 4.2 次元解析
 4.3 あるパラドックス

5. 1, 2, 3.99…, ∞次元の物理
 5.1 3次元と2次元
 5.2 1次元
 5.3 奇数次元・偶数次元
 5.4 3.99次元
 5.5 無限次元
 5.6 異常次元

6. 光速c ――光の速さは定義になった
 6.1 光速の値
 6.2 単位と標準
 6.3 光の速さは定義になった
 6.4 老師の歎き
 6.5 歴史にかえる
 6.6 光速の測定

7. いまや時間はミクロである
 7.1 時間の一様性とは?
 7.2 原子時計
 7.3 セシウム133
 7.4 光吸収の量子力学
 7.5 相対論的効果


第2部 古典力学の世界像

8. ニュートンは何を見たか  
 8.1 ニュートンという人
 8.2 光学
 8.3 微分積分法の創始
 8.4 『プリンキピア』  

9. 高校物理に微積分の思想を
 9.1 速度と加速度
 9.2 拡がる世界

10. 力とは何か――その歴史と原理
 10.1 運動を持続させる力
 10.2 重さで測る力
 10.3 力には方向がある
 10.4 運動の量をめぐる論争
 10.5 運動を変化させる力
 10.6 遠隔作用
 10.7 近接作用―場
 10.8 渦なしの場,渦のある場
 10.9 量子力学における力

11. 自動車を走らせる力は何か  
 11.1 マサツ力が自動車を走らせる?
 11.2 駆動力とは?
 11.3 ころがり抵抗
 11.4 地面がタイヤにおよぼす力
 11.5 自動車の運動方程式
 11.6 エンジンは何をする?
 11.7 結論

12. 世界像を組み上げてゆくためにーー物理学のすすめ
 12.1 はじめに
 12.2 光の反射と干渉
 12.3 惑星運動の解析へ

13. 海王星大接近の力学

14. 小谷-朝永のマグネトロン研究
 14.1 経緯
 14.2 電子の運動
 14.3 共鳴振動数の計算
 14.4 立体回路と双対定理
 14.5 結び

15. 最小作用の原理
 15.1 法則は,さまざまに言い表わせる
 15.2 自然は倹約している
 15.3 モーペルチュイの最小作用原理
 15.4 ハミルトンの最小作用原理


第3部 ブラウン運動と統計力学  
 
16. 統計力学へのアインシュタインの寄与
 16.1 熱力学の背後に原子をみる
 16.2 一般統計熱力学をめざして
 16.3 揺らぎの公式
 16.4 ブラウン運動の理論
 16.5 光を量子化するなら力学的振動も
 16.6 ボース-アインシュタイン統計と粒子・波動の二重性
 16.7 むすび

17. ブラウン運動と統計力学
 17.1 原子の実在
 17.2 ブラウン運動の理論
 17.3 ペランの実験
 17.4 統計力学の構築

18. ブラウン運動とアインシュタイン
 18.1 アインシュタインのブラウン運動論
 18.2 ランジュバンの理論
 18.3 ペランの実験
 18.4 揺動散逸定理
 18.5 ウィーナーの理論,確率微分方程式

19. ランジュバン方程式のパラドックス
 19.1 ランジュバンの工夫
 19.2 パラドックス
 19.3 なかやすみ
 19.4 (dW)^2=dt  
 19.5 パラドックスを解く
 19.6 どこでまちがえたのか

●エッセイ――「時間をかけて!」田崎晴明

●第1巻解説 上條隆志
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