書籍詳細:民法でみる商法・会社法

民法でみる商法・会社法

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在庫あり
発刊年月
2016.09
ISBN
978-4-535-51974-9
判型
A5判
ページ数
268ページ
Cコード
C3032
ジャンル
難易度
テキスト:中級

内容紹介

商法・会社法は民法の「特別法」。何が、どのように「特別」なのかを意識し、商法・会社法の学習に「民法」を正しく使おう。

目次

序  民法から商法・会社法へ──民法の特別法として学習する意味
 1 商法・会社法はいかに身近であるか──デパートをめぐって考えてみる
 2 民法の三大原則
 3 物権と債権の峻別論
 4 契約の一生──民法の成立要件から対抗要件まで
 5 民法から商法・会社法へ──本書の学習方法

第1章 商法・会社法とはなにか──その特性と民法との相違
 1 商法の意義と会社法の意義
 2 商法・会社法における行為法と組織法
 3 民法と商法・会社法の関係
 4 商法(狭義の実質的意義の商法)の目的・特色

第2章 意思表示と契約の成立──商法における意思表示規定と株式・社債の発行
 1 商法・会社法における意思表示の基本的視点
 2 民法における意思表示と契約の成立
 3 商人間の意思表示と契約の成立
 4 申込みを受けた者が商人である場合の諾否通知義務
 5 株式・社債の発行(取得)と契約の成立

第3章 無効と取消し──会社の意思表示の内部的な問題と外部的な問題
 1 無効と取消し
 2 会社の意思表示の内部的問題
 3 会社の意思表示の外部的な表示に関する問題

第4章 代理・代表──顕名における原則と例外の逆転等
 1 代理とは
 2 法律行為の要件論における代理の位置づけ
 3 代理の要件と代理権授与行為の性質
 4 商事代理
 5 代理と代表
 6 表見代理と表見代表
 7 代理権濫用と代表権濫用
 8 通常の「過失」と取引安全の保護における「過失」

第5章 会社の所有と所有権──株主の地位・株式の性質
 1 所有と経営の分離
 2 株主の地位
 3 株式の共有
 4 株式質

第6章 株式譲渡と債権譲渡──「譲渡」をめぐる問題
 1 株式と債権
 2 株式譲渡自由の原則と債権譲渡自由の原則
 3 株式譲渡・債権譲渡に対する制約
 4 株式譲渡・債権譲渡の対抗要件

第7章 債権・債務等の移転と組織再編──特定承継と包括承継との比較
 1 特定承継・包括承継と組織再編
 2 民法における特定承継による財産の移転
 3 民法における包括承継による財産の移転
 4 商法・会社法における特定承継──事業譲渡・営業譲渡
 5 会社法における包括承継
 6 まとめ

第8章 売買契約──新株予約権と商事売買における瑕疵担保責任
 1 売買契約とは
 2 売買の一方の予約とコールオプション・プットオプション
 3 新株予約権と株式買取請求権
 4 売買の目的物の瑕疵担保責任

第9章 委任と取締役──善管注意義務・忠実義務と報酬
 1 善管注意義務と忠実義務
 2 忠実義務と競業取引・利益相反取引
 3 取締役の地位と無償委任
 4 取締役の解任決議と委任契約の任意解除権
 5 委任に関係する商法・会社法上の制度

第10章 組合と営利企業の形態──無限責任・有限責任と営利企業の機関構造
 1 組合から株式会社への論理
 2 出資者の無限責任形態の営利企業
 3 出資者の有限責任形態の営利企業
 4 無限責任・有限責任の社員が併存する営利企業

第11章 取締役の責任──民法上の不法行為・使用者責任との関係
 1 代表者の行為についての損害賠償責任
 2 取締役の第三者に対する責任と不法行為責任との関係
 3 取締役の第三者に対する責任と債務(契約)不履行責任との関係