書籍詳細:水俣病の民衆史 第四巻

水俣病の民衆史 第四巻 闘争時代(下)1968-1973

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  • 紙の書籍
定価:税込 11,000円(本体価格 10,000円)
在庫あり
発刊年月
2015.06
ISBN
978-4-535-06520-8
判型
A5
ページ数
840ページ
Cコード
C3036
ジャンル

内容紹介

訴訟派の裁判闘争と新認定患者の補償闘争が一体となり、チッソとの闘いは本番を迎える。東京交渉団による本社交渉決着までを追う。

目次

第一部 もう一つの幕開け、潜在患者の闘い(一九六八~七一年)

第一章 死亡潜在患者は門前払い
  一 死亡者は審査せず
    死亡者の審査請求に関する日誌(六八・一〇・四~一二・六)
   新患家レポート
   1 五四年発病、同年死亡の水俣市内の女子中学生
   2 五九年発病、同年死亡の出水市名古部落の二名
   3 五九年発病、六五年死亡の出月の漁師
   4 六三年頃発病、六五年死亡の坪段の引揚者漁師
  二 五名の新患家レポートの整理と審査会の門前払いについての検討

第二章 生存潜在患者の苦難の道のり
  一 「水俣病患者審査会」への申請と審査
   日誌(1)(六八・一〇・八~六九・九・八)
   新患家レポート
   5 家族三名診定・認定の漁師一家の祖母
   6 六一年に判定否定された砂利採取業者
   7 放置されていた胎児性患者の母親
  二「公害被害者認定審査会」への申請と審査
   日誌(2)(六八・一二・一五~七一・四・二二)
   新患家レポート
   8 一九四五年発病の漁師
   9 五一年頃発病の女児
   10 六一年頃発病とされた津奈木の漁師
   11 六一年生まれの津奈木の胎児性患者
   12 精神病とされ死後解剖認定された鮮魚商
  三 五ケースの整理と慢性水俣病について

第三章 九人の棄却者の行政不服審査請求と裁決
  一 行政不服審査請求
   日誌(3)(七〇・八・一八~七一・一二・一六)
   新患家レポート
   13 漁民採用の会社行きの妻
   14 女島の元網元
   15 湯堂の漁師のダウン症候群の子供
   16 申請を受付けられなかった死亡患者(新患家レポート3)の七男
  二 審査会の実態と県の違法を暴く
  三 環境庁の裁決
  四 ようやく認定された

第二部 闘争本番(一九六九~七二年)

第四章 チッソの水俣工場処理(六九年八月~七一年三月)
  一 前半戦
  二 後半戦

第五章 水俣病訴訟の結審までの経過(七〇年五月~七二年一〇月)
  一 水俣病補償処理委員会の「あっせん案」
  二 全国に広がる訴訟支援の輪と運動
  三 水俣病訴訟の過失立証
  四 水俣病訴訟の損害論および立証と結審

第六章 新認定患者の補償闘争(七一年一二月~七二年一〇月)
  一 環境庁裁決前の認定患者の補償問題
  二 環境庁裁決後の新認定患者の補償闘争――水俣での自主交渉と工場前座り込み
  三 社長との自主交渉と本社座り込み
  四 五井工場暴行事件とチッソ本社鉄格子設置
  五 環境庁長官・県知事立会いの自主交渉――チッソの切り崩しと長期戦
    立会い自主交渉日誌(七二・一・二二~八・二四)

第三部 決着(一九七二年~七三年)

第七章 鍵握る主力銀行興銀、闘争の組み立て(七二年三月~七三年三月)
  一 興銀は水俣病に共同責任あり――第一組合の新しい闘争態勢
  二 第一組合とチッソ・興銀との前哨戦
  三 裁判結審と新たな闘争の開始、川本輝夫への刑事弾圧
    調停作業日誌(七一・一二・二八~七二・一〇・一九)
  四 自主交渉派と訴訟派、判決前の公調委調停案提示を阻止
  五 判決前のさまざまな動きと東京交渉団の結成
  六 労働者の成長の軌跡

第八章 患者闘争のクライマックス(七三年三~七月)
  一 水俣病訴訟判決
  二 経営危機のチッソはどうなる
  三 攻める東京交渉団、追い込まれるチッソ
  四 年金拒否――チッソの最後の防御線
  五 興銀本店を攻める
  六 患者補償協定の締結
  七 組織犯罪についての考察――東京交渉団闘争の教えること

第九章 第三水俣病事件と漁民闘争(七三年五~一一月)
  一 熊大二次研究班報告書と第三水俣病事件
  二 水俣市漁協と不知火海三〇漁協の補償闘争

書評掲載案内

■2015年2月7日付『毎日新聞──今週の本棚』評者:池澤夏樹氏