書籍詳細:児童発達支援・放課後等デイサービスのための発達障害支援の基本

児童発達支援・放課後等デイサービスのための発達障害支援の基本

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  • 紙の書籍
予価:税込 2,750円(本体価格 2,500円)
発刊年月
2025.11(上旬)
ISBN
978-4-535-98547-6
判型
A5判
ページ数
224ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

児童発達支援、放課後等デイサービス、幼児教育、特別支援教育などの現場で実際に役立つ、療育の知識をアップデート!

目次


第1章 発達障害とは何か——ニューロダイバーシティの観点から

  はじめに
  ニューロダイバーシティとは
  アタッチメント(愛着)とは
  多様性の尊重
  神経発達症群とは
  知的発達症
  自閉スペクトラム症(ASD)
  注意欠如・多動症(ADHD)
  学習障害
  発達性協調運動症
  社会モデルと個人(医学)モデル
  感覚の問題
  英国におけるニューロダイバーシティ


第2章 自閉スペクトラム症の学習スタイル

  自閉スペクトラム症の学習スタイルとは
  暗黙的な学習
  聴覚情報の処理
  注意
  「注意」の特性への配慮
  弱い中枢性統合
  実行機能
  社会性の認知
  社会性の認知の苦手を補う
  英国の新しい理論
  感覚の問題
  ASDを理解することの意味


第3章 感覚問題の理解とサポート

  感覚刺激が多すぎる
  感覚刺激への反応
  感覚をめぐる困りごと
  異食——食物でないものを食べる
  対策


第4章 コミュニケーションと交流のサポート

  定型発達のコミュニケーションの発達
  ASDのコミュニケーションの発達
  表出コミュニケーションへの特性の現れ方
  受容コミュニケーションへの特性の現れ方
  非言語コミュニケーションへの特性の現れ方
  社会的コミュニケーション障害の現れ方
  社会性と対人コミュニケーションは不可分
  コミュニケーションの支援
  受容的(理解)コミュニケーションのアセスメント
  コミュニケーションの指導の方法・工夫
  コミュニケーションを妨げるもの
  社会的状況でのコミュニケーションの指導方略
  大人のコミュニケーションの調整
  まとめ


第5章 療育の原則——SPELL、TEACCHの考え方と支援方法

  発達障害の療育の原則
  SPELLとは
  TEACCHの構造化


第6章 いわゆる問題行動、懸念される行動の対応、
    愛着・トラウマとの関連


  行動の理解と問題行動の対応
  行動の機能分析
  自閉性疲弊と燃え尽き
  愛着とトラウマとの関係
  精神医学におけるアタッチメント障害
  発達障害の子どもはトラウマ体験をもちやすい
  虐待・愛着障害か、発達障害か
  養育者・支援者に求められるもの——アタッチメントの視点から
  ASDとトラウマ


第7章 思春期の課題と女子の特性

  思春期のASD・ADHDの子ども
  合理的配慮について
  思春期の支援の基本方針
  就学にあたって
  「平等」「差別」という落とし穴
  思春期の変化
  「授業に集中しない、落ち着きがない」子どもへの対応
  女子の特徴
  女子に向けた指導方略
  思春期の社会性/性の問題への対応
  ASDの女子といじめ
  ASDの女子とカモフラージュ


第8章 本人・家族への特性理解の支援

  本人・家族への「告知」
  「障害受容」という曖昧な用語
  発達障害の理解の障壁
  保護者が傷つく言葉、禁句集
  発達障害で考慮すべきこと
  自分の特性を自分で理解する
  カミングアウト、第三者への説明
  当事者にとっての診断の意味


第9章 不安とストレスの対応

  ASDの人たちのストレッサー
  発達障害と合併しやすい精神疾患・身体疾患
  ASDと不安
  ASDと抑うつ症
  不安やうつをもつASDの人へのサポート
  治療・支援
  個別カウンセリング


第10章 医療と連携・薬物療法

  発達障害と医療
  発達障害の子どもの薬物療法
  問題行動への対応
  薬物療法の開始、中止、増量、減量の判断
  ASDに伴う身体的併存症
  睡眠障害
  精神科治療における薬物療法
  薬物療法を希望する人への注意事項


第11章 日本の障害児支援の仕組みと課題

  障害児支援サービス制度
  計画相談支援・障害児相談支援の仕組み
  受給者証をめぐって
  医療とのかかわり
  調査から見えてきたこと
  相談支援と事業所のサービス
  現場での支援


第12章 将来の自立した生活に向けての支援

  成人期に困っていることから逆算して考える
  将来に備えて
  子どもをサポートするときの原則
  学校をどう考えるか
  合理的配慮と学校
  「統合教育」と特別支援教育
  排除・不登校
  エネルギーとキャパシティ
  学校におけるネガティブな体験
  本人中心のプラン
  10代へのアクションプラン
  保護者・支援者が自分自身を大切にする