書籍詳細:統計的仮説検定の方法論

統計的仮説検定の方法論

の画像の画像
  • 紙の書籍
予価:税込 2,860円(本体価格 2,600円)
発刊年月
2025.08(中旬)
ISBN
978-4-535-54100-9
判型
A5判
ページ数
250ページ
ジャンル
難易度
テキスト:上級

内容紹介

統計的仮説検定に焦点を当て、その基礎から最新のトピックまで、手法の発展の歴史や背景を確認しつつ、統一的な視点から解説。

目次

第1章 統計的仮説検定の考え方

 1.1 帰無仮説の世界の異常を見つける
 1.2 フィッシャーの有意性検定
 1.3 ネイマン・ピアソンの仮説検定
 1.4 代表的な検定統計量
 1.5 信頼区間・信頼集合

 補論

  1.A p値の確率分布
  1.B ネイマン・ピアソンの補題


第2章 フィッシャーのランダム化検定

 2.1 ミルクが先か,紅茶が先か
 2.2 フィッシャーのランダム化検定
 2.3 発展1:回帰不連続デザイン
 2.4 発展2:社会ネットワーク分析

 補論

  2.A p^FRT_Sの収束レート
  2.B 数値シミュレーション:ランダム化検定における
     検定統計量の比較


第3章 パラメトリック検定

 3.1 スチューデントのt検定
 3.2 線形回帰係数の検定
 3.3 発展:誤差項の正規性の検定――モンテカルロ検定

 補論

  3.A 2標本データの不偏分散推定量
  3.B 分散推定量(3.3)の不偏性
  3.C 数値シミュレーション:モンテカルロ検定


第4章 漸近分布による検定

 4.1 中心極限定理
 4.2 線形回帰係数の検定
 4.3 最尤推定に基づく検定
 4.4 発展1:有限混合分布モデルの検定
 4.5 発展2:ネットワーク生成モデルの適合度検定

 補論

  4.A 分散推定量(4.2)の一致性
  4.B リンデベルグ条件の十分条件
  4.C 情報行列等式の導出
  4.D ウィルクスの定理
  4.E 数値シミュレーション:修正尤度比検定


第5章 ブートストラップ法

 5.1 平均値の検定
 5.2 ブートストラップ法概説
 5.3 ブートストラップ法の近似精度
 5.4 線形回帰係数の検定
 5.5 ブートストラップ信頼区間
 5.6 発展:ブートストラップが使えない例

 補論

  5.A 数値シミュレーション:線形回帰係数の検定


第6章 コンフォーマル予測

 6.1 「次」を予測する
 6.2 回帰分析におけるコンフォーマル予測
 6.3 局所適応性
 6.4 分類問題におけるコンフォーマル予測
 6.5 発展:共変量シフト,個人処置効果のコンフォーマル予測

 補論

  6.A (6.6)の証明
  6.B 数値シミュレーション:共変量シフト


第7章 統計的仮説検定の注意点

 7.1 多重検定問題
 7.2 不適切な研究慣習
 7.3 QRP を防ぐために

 補論

  7.A Holm法のFWER制御


付録A 確率論

 A.1 代表的な確率分布
 A.2 確率分布の特徴づけ
 A.3 確率変数の漸近的性質


付録B プログラミング

索引