書籍詳細:憲法学の領分
憲法学の領分 中島徹先生古稀記念論集
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内容紹介
表現の自由、財産権といった憲法学の基礎理論に多大な貢献を果たしてきた中島徹先生の古稀をお祝いする重厚な論文集。
目次
イギリス憲法の変容とロッフリン公法学説の展開
――立憲主義の「危機/覇権」の下での比較憲法研究の課題を
考えるための序論的考察……愛敬浩二
法律学「批判」と法解釈……蟻川恒正
What Makes Constitutionalism Global?
――A Case Study of Japan’s Two Transplants of
Constitutionalism……江島晶子
オーストラリアの生ける憲法
――生ける力・憲法的含意・黙示の憲法原理の連動
……大林啓吾
最低限度の生活保障と「労働する人間」像……押久保倫夫
日米情報公開資料から見る放送法「番組準則」の成り立ち
……小町谷育子
『宴のあと』事件再訪
――事実と虚構、政治と私事……駒村圭吾
Gobitis事件再考
――「戦争」の中でエホバの証人が問うたものとは?
……阪口正二郎
「事前の権利」についての覚書……佐々木くみ
天皇代替わり諸儀式の憲法問題……佐々木弘通
中絶技術と「中絶の権利」
――経口中絶薬が法的議論に与える影響……春藤優
「破産者マップ」とプライバシー……曽我部真裕
議会審議の質とその整序
――フランスの2023年年金改革をめぐって……只野雅人
死者の「個人情報」についての覚書……中林暁生
衆議院の解散決定権限
──憲法解釈の原理的再考……長峯信彦
なぜボリス・ジョンソンは首相を辞めなければならなかったか
……成澤孝人
代表の危機……長谷部恭男
能力主義をめぐる個人と帰属集団
――人種を考慮したAAを違憲としたSFFA判決を素材として
……巻美矢紀
入管収容によらない退去強制のための一試論
――ドイツを参照しつつ……山本響子
憲法学における法・道徳・政治の緊張と融合
――現代フランス憲法理論の展開の一断面……山元 一
いわゆる継続的妥当命令について
――ドイツにおける違憲確認判決(憲法不適合宣言)の効果論の現在
……山本真敬
政府言論の法理・再訪……横大道聡
彼女ら彼らの戯れが、なぜ憲法になるのか
――シャピロ・社会計画論を読む……渡辺 洋
討議理論による人権・基本権論――R・アレクシー再読
……渡辺康行