書籍詳細:免疫学への招待

からだの科学選書 免疫学への招待

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  • 橘 武彦
  • 紙の書籍
定価:税込 2,530円(本体価格 2,300円)
在庫なし
発刊年月
1986.06
旧ISBN
4-535-80412-5
ISBN
978-4-535-80412-8
判型
四六判
ページ数
316ページ
Cコード
C3347
ジャンル

内容紹介

免疫学の発展は秒進分歩だといわれる。ガンに対する免疫療法など、臨床面での研究もさかんな一方、免疫システムの大筋も分子のレベルで解明されつつある。ミクロでありながら巨大な世界を、基礎から臨床まで案内する。

目次

第1章 免疫学のあゆみ
微生物と戦う免疫
アレルギーをひき起こす免疫
血清学
抗原と抗体の特性
抗体によらない免疫
移植免疫学から免疫遺伝学へ
自己と非自己の識別
抗体産生理論
免疫を担当する細胞群
最近の免疫学
第2章 抗原と抗原性
完全抗原と不完全抗原
抗原性にかかわる抗原側の要因
抗原性を規制する生体側の要因
抗原の種類と抗原特異性
T細胞依存性抗原とT細胞非依存性抗原
第3章 抗体
免疫グロブリンの基本構造
免疫グロブリンのクラス
免疫グロブリンの機能
免疫グロブリンの抗原特異性
第4章 免疫グロブリンの多様性と遺伝子の再編成
B細胞クローンの発達と抗体分子の表現
遺伝情報を担うDNA
Ig非産生細胞に存在するIg遺伝子の配列
Ig遺伝子の再編成
多様性の生成にかかわるその他の機構
CH遺伝子のスイッチング
第5章 抗体による免疫反応
抗原と抗体の結合反応
沈降物や凝集塊の形成メカニズム
感染微生物と戦う抗体
第6章 補体の働き
補体系を構成するタンパク質
補体系の活性化経路と制御機構
活性化補体成分の機能
生体防御に働く補体
第7章 細胞による免疫反応
T細胞の分化と機能
細胞性免疫とリンホカイン
T細胞の抗原認識
第8章 抗体産生応答とその調節
抗体産生に働く細胞とその役割
T細胞による抗体産生の調節
免疫応答の遺伝子による支配
T-B細胞相互作用とMHC遺伝子産物
T-B細胞相互作用に働くT細胞因子
T-T細胞間相互作用
第9章 病気と免疫(1)
アレルギー反応の分類
I型アレルギー
アナフィラキシーの成立過程
II型アレルギー
III型アレルギー
IV型アレルギー
第10章 病気と免疫(2)
免疫系のネットワーク
自己免疫疾患と自己抗原
SLEの動物モデル
ヒトのSLE
第11章 病気と免疫(3)
同種移植片拒絶反応
移植片拒絶をひき起こす抗原
試験管内でみられる移植免疫応答
移植片対宿主反応
移植片拒絶反応の抑制
第12章 病気と免疫(4)
腫瘍関連抗原
免疫監視
ガン細胞に対する免疫攻撃機構
免疫からのガンの逃避
腫瘍の進行とガン細胞の不均一化
ガン免疫療法へのアプローチ
第13章 免疫学的手技の臨床応用
ゲル内沈降反応
標識抗体を用いる方法
凝集反応
HLA検査法
リンパ球検査法
リンパ球機能検査法
第14章 免疫学の将来
T細胞レセプター
I-Jパズル
神経内分泌系と免疫系の回路
バイオテクノロジーと免疫