書籍詳細:少年事件弁護の源流

少年事件弁護の源流 無実を争う弁護実践を辿って

の画像の画像
  • 紙の書籍
定価:税込 4,730円(本体価格 4,300円)
在庫あり
発刊年月
2022.12
ISBN
978-4-535-52656-3
判型
A5判
ページ数
348ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

無実を争う少年事件の弁護実践(非行事実なし不処分決定)に関する文献等を丹念に洗い出し、重要な事例とその弁護実践を解説。

目次

___________________________  

第1章 戦後の著名な少年事件等をふり返って
___________________________

1 財田川事件

2 二俣事件

3 徳島ラジオ商殺し事件

4 ホステス殺人事件

___________________________

第2章 非行事実なし不処分決定に関する文献等の検索
___________________________

1 守屋論文

2 沼辺論文

3 市村論文

4 菊池論文

5 肥留間論文

6 下山論文

7 守屋論文ー表4の事例検討ー

    保護処分取消ケース
    非行なし不処分ケース
    補遺
    表4以降の事例検討

8 内園論文

9 津田論文

10 小括

___________________________

第3章 無実を争う弁護実践に関する文献等の検索
___________________________

1 『子どもの権利通信』に掲載された事例

2 法律雑誌に掲載された事例

    「具体的ケースにみる少年法運用の実状」
    「[特集]少年司法の最前線」
    「少年事件研究会レポート」
    「少年事件にみる人権侵害」
    「続・少年事件にみる人権侵害」

3 「ケース・スタディ少年冤罪の構造」に掲載された事例

4 「附添人活動記 少年事件にみる人権侵害」に掲載された事例

5 法制審議会少年法部会の資料に掲載された事例

6 小括

    除外した17事例
    割愛した31事例

___________________________

第4章 無実を争う少年事件の弁護実践
___________________________

1 自白の信用性判断の枠組み
    ――鹿児島夫婦殺し事件最高裁判決に準拠して

2 証拠構造の分析について
    ――財田川事件最高裁決定に準拠して

3 各事例の検討
 
    岩手県遠野市連続放火冤罪事件
    流山中央高校放火未遂事件
    集団暴走冤罪事件
     ◆日野放火事件
    石神井連続ひったくり事件
     ◆大阪キャッチボール事件
     ◆三里塚事件
    大阪公務執行妨害捏造事件
    付添人体験記――非行事実なし不処分決定を得て
    浦安暴走族乱闘事件
    調布駅南口集団暴行事件
    不処分二例
    ある少年否認事件(最三小決平成10年4月21日ケース)
    草加事件
    練馬尊属傷害致死事件
    早良事件
    小括

___________________________

第5章 少年審判の現状と課題
___________________________

1 無実を争う少年事件の弁護実践のあり方をめぐる議論をふり返って

    付添人経験交流集会での問題提起
    パネルディスカッション
    1998年意見書をふり返って
    「適正化」モデルの真意
    歴史的事実の発掘
    少年法改正後の状況変化
    付添人経験交流集会の変化

2 最近の無実を争う少年事件の弁護実践

    少年法改正後の少年審判の状況
    少年法改正後の無実を争う弁護実践例
    非行事実なし不処分決定の激減傾向