書籍詳細:政府の憲法解釈の諸相

政府の憲法解釈の諸相

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  • 紙の書籍
定価:税込 9,350円(本体価格 8,500円)
在庫あり
発刊年月
2022.04
ISBN
978-4-535-52639-6
判型
A5判
ページ数
552ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

フランス、イタリア、オランダ、ベルギーそして日本の5か国比較を行い、「政府の憲法解釈」の機能と役割を浮き彫りにする。

目次

序論――「政府の憲法解釈」の規範論と機能論

第1部 フランスにおける政府の憲法解釈

 はじめに――大統領、内閣、内閣事務総局、国務院行政部というアクター
 第1章 フランスの大統領と憲法解釈
 第2章 フランスの内閣と憲法解釈
 第3章 フランス国務院の地位・組織・権限
 第4章 フランス政府における憲法解釈の生成過程
 おわりに――フランスにおける政府の憲法解釈の特徴と課題


第2部 二重機能型国務院と政府の憲法解釈

 はじめに――フランス型国務院の受容と変容
 第5章 イタリアにおける政府の憲法解釈
 第6章 オランダにおける政府の憲法解釈
 第7章 ベルギーにおける政府の憲法解釈
 おわりに――イタリア、オランダ、ベルギーにおける
  政府の憲法解釈と国務院諮問部門の役割


第3部 二重機能型国務院と欧州人権条約第6条第1項の保障する
     「独立の公平な裁判所による裁判を受ける権利」


 はじめに――二重機能型国務院は「独立の公平な裁判所」か?
 第8章 Procola判決
      ――以前のルクセンブルク国務院と「独立の公平な裁判所」
 第9章 Kleyn判決――オランダ国務院と「独立の公平な裁判所」
 第10章 Sacilone-Lormines判決
      ――フランス国務院と「独立の公平な裁判所」
 おわりに――二重機能型国務院構成員の他省庁への出向の問題


第4部 日本における政府の憲法解釈

 はじめに――政府の憲法解釈に関する日本の特殊性?
 第11章 日本の内閣と憲法解釈
 第12章 内閣直属の機関としての内閣法制局とその憲法解釈
 第13章 日本における政府の憲法解釈の生成過程
 おわりに――「政府の憲法解釈」に関するフランスモデルと日本モデル

結論――日本における「政府の憲法解釈」に関するモデル提言


資料 関係法令集
 1 フランス
 2 イタリア
 3 オランダ
 4 ベルギー

書評掲載案内

■ジュリスト2023年1月号P59掲載
評者:牧原 出(東京大学教授)