書籍詳細:医療機器産業論

法政大学比較経済研究所 研究シリーズ36 医療機器産業論 リーディング産業へ向けた課題と展望

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発刊年月
2022.03
ISBN
978-4-535-54040-8
判型
A5判
ページ数
332ページ
Cコード
C3060
ジャンル

内容紹介

あらためて注目が寄せられている医療機器産業。それを国際競争力のある産業に成長させるための課題を多角的に考察する。

目次

[第1部]わが国の保険医療材料制度

第1章 保険医療材料制度の概要(武田俊彦)

1 わが国の医療保険制度における医療材料償還の基本的考え方
2 保険医療材料の支払制度の変遷
3 保険医療材料の償還制度において考えられるべき論点


第2章 保険医療材料制度の運用と実際(小池和央・岡嶋良典)

1 はじめに
2 診療報酬について
3 診療報酬改定について
4 医療機器の保険適用上の区分について
5 技術料包括について
6 特定保険医療材料について
7 新技術について
8 医療機器の保険適用プロセスについて
9 機能区分の基準材料価格の改定について
10 保険適用に関する事前相談について
11 終わりに


第3章 費用対効果評価と医療機器(後藤励)

1 はじめに
2 医療経済評価の方法
3 日本における費用対効果評価制度の現状
4 医療機器の経済評価上の留意点
5 おわりに


第4章 医療機器価格規制の理論的分析
      ――機能区分別収載方式など(和久津尚彦)

1 はじめに
2 分析方法
3 分析結果
4 おわりに


[第2部]わが国の医療機器産業の現状

第5章 新医療機器の評価の現状(田村誠・昌子久仁子)

1 はじめに
2 日本の医療機器償還制度の概要
3 方法
4 結果
5 考察
6 結論


第6章 医療機器の産業統計(Ⅰ)
      ――統計から眺める医療機器産業の現状(石川貴幸)

1 はじめに――統計整備の意義
2 医療機器製造産業の統計
3 特許
4 おわりに


第7章 医療機器の産業統計(Ⅱ)
      ――統計で測る医療機器産業の生産性
      (石川貴幸)

1 はじめに
2 生産性とは
3 全要素生産性
4 労働生産性低迷の要因
5 技術進歩とR&D効率性
6 おわりに


第8章 医療機器の特性に由来する流通の特徴と課題(城克文)

1 はじめに
2 医療機器の特性
3 医療機器流通の特徴
4 医療機器販売事業者
5 課題
6 終わりに


[第3部]医療機器産業の新たな展開――課題への対応と今後の展望

第9章 AI・デジタルヘルスの薬事と保険償還(中野壮陛)

1 AI・デジタルヘルスのとらえ方
2 薬事制度の現状と課題
3 保険償還制度の現状と課題
4 今後に向けた期待と展望(終わりに)


第10章 保険外併用療養費制度と医療機器の評価(一戸和成)

1 保険外併用療養費制度の嚆矢
2 特定療養費制度の概要と制度運用の限界
3 保険外併用療養費制度の創設
4 その後の保険外併用療養費制度に関する議論と患者申出療養の創設
5 療養の給付と直接関係ないサービス等の費用
6 医療経済研究機構「公的医療保険の給付範囲等の見直しに関する
    研究会報告書」
7 保険外併用療養費制度における新たな考え方
8 医療機器センター「デジタルヘルスの進歩を見据えた
    医療技術の保険償還のあり方に関する研究会報告書」
9 規制改革推進会議と中医協におけるデジタルヘルスの評価に関する議論
10 保険外併用療養費を活用した今後の医療機器の保険償還のあり方


第11章 医療機器ベンチャーの現状と課題(沖山翔・塩田祥大)

1 はじめに
2 医療機器ベンチャーの現状
3 医療機器ベンチャーの展望
4 医療機器ベンチャーを取り巻く課題
5 おわりに


第12章 諸外国の材料価格制度
      ――先進各国の制度の特徴とわが国への示唆
      (田村誠・菅原琢磨)

1 はじめに
2 諸外国の材料価格制度の概要と特徴
3 上記5か国と日本の制度との異同、および日本への示唆


第13章 医療機器と財政との調和(小黒一正)
1 問題意識
2 日本財政の現状
3 医療機器の定義と医療機器コストのマクロ分析
4 医療機器コスト変化の要因分析
5 まとめと今後の課題


第14章 医療機器産業の課題と展望
      ――わが国のリーディング産業とするために(菅原琢磨)
1 はじめに
2 医療機器産業を取り巻く課題
3 今後の展望
    ――国民の期待に応えるリーディング産業に向けて