書籍詳細:少年法の理論と実務

南山大学学術叢書 少年法の理論と実務

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発刊年月
2022.02
ISBN
978-4-535-52622-8
判型
A5判
ページ数
432ページ
Cコード
C3032
ジャンル
難易度
テキスト:上級

内容紹介

著者の少年法研究の集大成として、少年法適用年齢引下げがもたらす問題点を、理論と実務の観点から繙く。

目次

第1章 少年法適用年齢の引下げ批判
 1 はじめに
 2 国法上の年齢統一の是非と可否
 3 現行少年法の成立とその後の改正論議
 4 適用年齢引下げに伴って予想される事態
 5 むすびに代えて

第2章 少年法適用年齢の引下げと刑事政策
 1 はじめに
 2 少年法・刑事法部会における議論の概要
 3 若年者に対する新たな処分
 4 刑の執行以外の方策による更生保護
 5 刑の執行場面における方策
 6 むすびに代えて

第3章 少年法における保護処分と責任要件
 1 はじめに
 2 従来の議論とその検討
 3 最近の議論とその検討
 4 要保護少年の処遇――不要説にもとづく実務

第4章 少年犯罪における責任能力の扱い
 1 はじめに
 2 少年保護事件手続における責任要件の要否:再論
 3 犯罪少年と心神喪失者等医療観察法
 4 少年事件における鑑定とその意義
 5 むすびに代えて

第5章 少年保護事件における保護的措置
 1 はじめに
 2 保護的措置の意義
 3 調査段階における保護的措置の実際と課題
 4 審判段階における保護的措置の実際と課題
 5 むすびに代えて

第6章 少年司法における親への介入
 1 はじめに
 2 少年司法における親の法的地位と親への介入根拠
 3 非行の発見段階における親への介入
 4 家庭裁判所の調査段階における親への介入
 5 家庭裁判所の審判段階における親への介入
 6 処遇段階における親への介入
 7 今後の課題

第7章 少年事件における弁護士付添人の関わり
 1 はじめに
 2 旧少年法から現行少年法へ
 3 弁護士付添人関与の拡充
 4 弁護士付添人の役割と課題
 5 むすびに代えて

第8章 少年事件と一事不再理の原則
 1 少年事件における一事不再理効をめぐる問題
 2 調布駅南口事件までの裁判例と学説
 3 調布駅南口事件と2000年の少年法改正
 4 むすびに代えて

第9章 少年保護事件と非常救済制度
 1 はじめに
 2 旧27条の2の再審的運用
 3 柏事件決定の射程と草加事件決定
 4 立法による解決の方向性
 5 むすびに代えて

第10章 少年法にもとづく検察官送致
 1 少年犯罪と刑事司法
 2 2000年改正前の逆送規定の解釈と運用
 3 2000年改正による逆送規定の解釈と実務
 4 本章の結論と今後の課題

第11章 少年刑事事件と裁判員裁判
 1 はじめに
 2 わが国の刑事司法における少年犯罪の扱い
 3 裁判員裁判と少年の情操保護
 4 裁判員裁判と55条移送
 5 少年の刑事処分の特則に関わる問題
 6 むすびに代えて

第12章 少年法55条による家庭裁判所への移送
 1 犯罪少年に対する法的対応
 2 55条移送の意義と内容
 3 2000年改正前の実務と2000年改正
 4 裁判員裁判における55条移送
 5 むすびに代えて

第13章 少年法と刑事手続との交錯
 1 はじめに
 2 従来の裁判例の動向とその評価
 3 最決平成25年の事案と裁判所の判断
 4 少年保護事件手続と刑事裁判手続の関係
 5 実質的観点からの適切な実務運用への期待
 6 むすびに代えて

第14章 少年に対する刑事処分
 1 少年刑事事件に対する特別扱い
 2 旧少年法から現行少年法へ
 3 不定期刑をめぐる論点の検討
 4 むすびに代えて

第15章 少年に対する刑事処分
 1 はじめに
 2 少年法51条1項の制定過程
 3 少年法51条の意義と年長少年
 4 年長少年の死刑をめぐる実務動向
 5 むすびに代えて

第16章 少年法61条の意義と内容
 1 犯罪報道と少年法61条
 2 少年法61条の制定とその内容
 3 同一性推知情報に対するメディアの対応
 4 少年法61条の意義
 5 むすびに代えて

正誤情報

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