書籍詳細:遺伝子社会学の試み

遺伝子社会学の試み 社会学的生物学嫌バイオフォビアいを超えて

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  • 紙の書籍
予価:税込 5,720円(本体価格 5,200円)
発刊年月
2021.03
ISBN
978-4-535-58756-4
判型
A5判
ページ数
264ページ
Cコード
C3030
ジャンル

内容紹介

個人の遺伝子属性と社会的行動との関連を分析。日本の社会学がバイオフォビアを克服する上でのマイルストーンとなる画期的業績。

目次

まえがき――バイオフォビア・ボーナスを求めて
  

●第一部 遺伝子社会学の試み
 
1 ツイッター遺伝子の発見?
  ーーSNP(遺伝子一塩基多型)rs53576解析による遺伝子社会学の試み
   ……桜井芳生・西谷 篤・赤川 学・尾上正人・安宅弘司・丸田直子 

目的 
方法 
結果  
議論  
展望  
 
2 現代若者「生きにくさ」に対する、
  セロトニントランスポーター遺伝子多型5-HTTLPRの効果  
   ……桜井芳生・西谷 篤・尾上正人

はじめに  
方法と対象
結果  
議論
 
3 (補論)セロトニントランスポーター遺伝子多型における
  ヘテロ二本鎖解析の検討……西谷 篤・桜井芳生

目的  
方法 
結果  
考察  
 
4 日本若年層の「スマホゲーム」頻度に対する、
  遺伝子一塩基多型(SNP)rs4680の看過しがたい効果
   ……桜井芳生・西谷 篤・尾上正人・赤川 学

はじめに 
方法と対象
結果  
議論  



●第二部 社会学的生物学嫌い(バイオフォビア)を超えて

5 「社会学の危機」から、「バイオダーウィニスト」の「理解」社会学へ
   ……桜井芳生

はじめに:社会学の危機?  
コスミデス・トゥービーによる、「標準的社会科学モデル」批判  
現代バイオダーウィニズム援用による、理解社会学の再位置づけ  
(理解)社会学への懐疑  
セオリーオブセオリー、と、セオリーオブマインド  
理解社会学「も」。しかし、バイオフォビア「ではなく」  
同時同一対象二種認知の困難性:仮説  
社会学的バイオフォビアからの自覚的脱却  
 

6 高田少子化論の進化論的基盤……赤川 学  

はじめに  
高田保馬の少子化論  
高田少子化論の進化論的意味  
格差婚における進化時間と歴史・文化時間  
おわりに  
 
7 育ち(Nurture)の社会生物学に向けて
  ーー共進化とエピジェネティクスから見た社会構築主義……尾上正人

はじめに:「生まれ」から「育ち」へ
社会生物学から共進化説へ  
エピジェネティクスの問題系
社会構築主義をどう評価すべきか  
おわりに:「育ち」の社会生物学に向けて  

8 進化社会学的想像力
  ――3つの進化社会学ハンドブックの検討と進化社会学的総合
   ……三原武司

はじめに  
進化社会学のハンドブックとその概要  
進化社会学における論点  
進化社会学的想像力  
 
9 「女性特有の病気だから」という理由で沈黙せざるを得ない父親たち
  ――ターナー症候群の娘を持つ父親たちの「生きづらさ」とは何か
   ……高口僚太朗

問題設定及び目的と方法  
ターナー症候群とは  
Aさんの事例  
Bさんの事例  
Cさんの事例  
聞き取りの結果と分析  
結語  
 
10 バイオダーウィニズムによる〈文化〉理論
  ーーなんの腹の足しにもならないのに、、、……桜井芳生

イントロダクション
〈文化〉の定義  
イメージメーキングのための、ケーススタディ(計量研究)
第一・第二成分の検算的解釈と第三成分の解釈修正。
  「方面」とそれへの「3つの対処」  
3つめの手  
枠組み・理論の構図  
一戦線モデルと全戦線モデル  
〈文化的〉満足、とは?  
マイナー定義による〈文化〉
バイオダーウィニズムにおけるミスマッチ論
現代社会学における「理論」とは  
この理論は、ユニークである  

11 「待ち時間」としてのヒトの長い長い子ども期
   ーー社会化説、アリエス、そして生活史不変則へ……尾上正人

はじめに:「何のために?」という問いの危険性  
社会化説  
アリエス説:子ども期の意味の歴史的相対化
チャーノフの生活史不変則  
長い長い子ども期の帰結  
おわりに:子どもは育てるよりもまず、育つもの
 
12 ある種の両性生殖生物のオス(たとえばヒトの男)は、
  なぜ母子を扶養するのか?
  ーー岸田秀を超えて / 大沢樹生事件らは人間文化を
   不可逆的に変容させる?……桜井芳生
  
要約
扶養するオス?
岸田秀のセックス=扶養対価サービス説
わたしの答案
タダ乗りの余地
メスの利害状況はオスとはまったく異なる
「タカ-ハト」ゲーム的、「野武士とお百姓さん」ゲーム的 
岸田説再考  
諸帰結
本稿、第二の結論
 
13 高緯度化と農耕を通じた女の隷属
  ーー性分業・家父長制への新たな視座……尾上正人
 
はじめに:元始、女性は太陽ではなかったとしても…
母権制・「家母長制」は存在しなかった  
メス独自の階層形成と権力:霊長類学の知見から  
本源的な性分業とその解体  
おわりに:自然主義の誤謬と道徳主義の誤謬

14 若者の若者文化離れ仮説への、ホルモン時系列推移の状況証拠
   ……桜井芳生

要約  
サトシ・カナザワの「年齢とともに生産性が低下する理由:犯罪と天才のつながり」  
若年男性の犯罪(率)も、男性の文化的創造性も、そのかなりの部分が「性的淘汰への適応物」か
わたし(ヒトのオス)もあなた(ヒトのオス)も、ムシキング! 仮説  
○○ッターは、バカッター?!   
「コロナ・チャレンジ」も同断?
若者の、若者文化離れ・仮説=その1、事実仮説
若者の、若者文化離れ・仮説:説明仮説その1=環境ホルモン説再考  
若者の、若者文化離れ・仮説:説明仮説その2=恋愛や結婚、コスパ悪すぎる、仮説
若者の若者文化離れ仮説への、ホルモン時系列推移の状況証拠
  

あとがきーーわれわれはなぜ「実験」にこだわったのか?