書籍詳細:少年事件弁護の軌跡

少年事件弁護の軌跡 少年法の光芒と隘路

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  • 紙の書籍
定価:税込 4,180円(本体価格 3,800円)
在庫あり
発刊年月
2020.10
ISBN
978-4-535-52509-2
判型
A5判
ページ数
312ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

5つの著名少年事件の記録を克明にたどりながら、少年法の現状と課題、少年再審の壁、マスコミ報道の功罪等を多角的に考える。

目次

序 章 少年事件弁護への道

1 弁護士としてのスタート
2 野田事件の弁護

第1章 柏事件

1 柏事件の概要
2 柏事件との出会い
3 二つのエピソード
4 残された事件記録
5 少年再審の第一幕
6 柏事件 余録
7 少年再審第二幕への幕間
8 少年再審の第二幕――保護処分終了後の再審のあり方
9 少年再審の第三幕・第四幕

第2章 綾瀬事件

1 綾瀬事件の概要
2 残された記録等
3 不処分決定の決め手
4 9人の弁護団
5 緒戦の勝利
6 捜査側の反撃
7 人身保護請求へ
8 アリバイ潰しの破綻
9 解剖所見の分析
10 弁護方針の迷い
11 忌避申立て
12 補充捜査論
13 最終意見書の作成
14 無実の不処分決定へ
15 新聞記事
16 補償請求

第3章 いわき事件

1 いわき事件の概要
2 不服申立ての頓挫
3 家裁決定の問題点と弁護のあり方
4 抗告の趣意の明示について
5 民事裁判の経過
6 遺族との和解
7 子どもの人権研究会

第4章 巣鴨事件

1 巣鴨事件の概要と弁護の経過
2 処遇をめぐる意見対立
3 その後の顚末
4 映画「誰も知らない」(是枝裕和監督)
5 朝日新聞「be」の「映画の旅人」
6 事件を契機に
7 BPOへの申立て

第5章 山形事件

1 山形事件の概要と審判の経過(第一部)
2 裁判の迷走
3 再審の開始(第二部)
4 民事訴訟への対応(第三部)
5 民事裁判の経過
6 アリバイの再立証
7 逆転判決
8 上 告
9 再審の壁

第6章 少年再審の残された課題
1 少年再審の第七幕へ
    ーー日弁連人権PTの取り組み
2 保存記録の扱い
3 憲法的考察
4 過去の再審事件
5 日弁連人権PTの意見書(案)
6 少年再審の残された課題
7 再審の申立支援制度と保護処分取消事件の動向


第7章 留め書き
1 少年事件マニュアルについて
2 付添人論について
3 少年院送致意見の当否について
4 被害者の権利擁護について
5 成人年齢引き下げにともなう少年法改正

おわりに

書評掲載案内

■『季刊 刑事弁護107』(2021年7月)P178ブックレビューにて掲載
評者:松田和哲(千葉県弁護士会)

正誤情報

2020.10.27 erratta52509-1_1.pdf

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