書籍詳細:判事がメガネをはずすとき

判事がメガネをはずすとき 最高裁判事が見続けてきた世界

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,310円(本体価格 2,100円)
在庫あり
発刊年月
2020.08
ISBN
978-4-535-52505-4
判型
四六判
ページ数
212ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

元最高裁判事として数々の著名事件に関わってきた著者が、長年書き綴ってきた随筆集。法廷内外で見続けてきた世界を語る。

目次

第一部 裁判官の日常と思索

「心の中の宝石」――民事裁判官の思い出話

中島みゆきの歌の世界と司法との交差点

野鳥カメラマンの心惹かれる日々

熟年夫婦のバラ栽培・クロニクル(年代記)

未来に繋がる司法の歩み

事実から導かれる法を求めて

グローバリズムの行く末と司法が残すべき足跡

所長宿舎の庭から――甲府市愛宕町の四季の野鳥達


第二部 裁判の楽しさ・醍醐味とは?

裁判の楽しさ・醍醐味について
ーー裁判は自ら写し出した映像


第三部 裁判官が覗いたフランスの世相――その光と影

「今日の献立は牛の頭だが、君は食うかね?」

「アンヴァリッドでのレクィエム」

「ギロチンは“ダモクレの剣”であったのか?」

「怒れる警察官、街頭へ繰り出す。」

「あたし、すごく変わったでしょう……」

「一瞬にして砕かれた老夫婦の人生……」

「ワインのない食事、それは、愛する母のいない母の日のようなもの」

「シダ(エイズ)の恐怖は、先週、俳優のロック・ハドソンの
死によって更に増幅された。」

「私には人生はつらすぎる。」

「ホールでは、……すべてが夢のような幸福感に浸ることができた。」

「マレーネ・デートリッヒが昼にテラスで日向ぼっこをし……、」

「サルバドール・ダリ ーー最後の巨匠の死」

「シャンゼリゼ通りの大群衆にとって、それは真夏の夢であった。」

「鵜と戦争しているのだろうか?」

「ラ・ボエーム! ラ・ボエーム! それは君が美しいということ。」

「ポール・ボキューズは軍を召集した。
なぜなら、彼はマクドナルドから挑発されたと感じているからである。」

「洋梨とチーズの間で」

「彼女は我がもの顔で街中を走り回っている。」

「誘惑から免れる唯一の方法は、誘惑に身を委ねることである。」

「フィギアスケートでのキャンデロロの演技と
名優ジャン・ルイ・バローのパントマイム」

「祖国の問題というのは、その根源を探ると、
おそらく言語の問題に帰着するのだ。」

書評掲載案内

■『判例時報』2454号・書籍紹介にて掲載