書籍詳細:刑事施設の医療をいかに改革するか

刑事施設の医療をいかに改革するか

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  • 紙の書籍
定価:税込 8,250円(本体価格 7,500円)
在庫あり
発刊年月
2020.02
ISBN
978-4-535-52476-7
判型
A5判
ページ数
540ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

日本の刑事施設医療の問題点を明らかにし、構成と位置づけについての比較法的考察を踏まえて社会と同様の医療体制の確保を展望する。

目次

第1部 刑事施設医療の現状をどう理解するか

[1]名古屋刑務所事件と刑務所医療 ………村井敏邦

[2]行刑改革と刑事施設医療 ………赤池一将

[3]刑事施設視察委員会と医療問題 ………土井政和

[4]刑事施設医療の外部委託 ………本庄 武

[5]刑事施設医療に関する市民意識調査 ………相澤育郎・山崎優子

[6]《座談会》刑事施設医療の現状を問い返す
  三島 聡・矢野健次・小林 誠・田鎖麻衣子・手塚文哉・西岡慎介・
  赤池一将・森久智江・日下修一・岡田悦典


第2部 刑事施設医療の改革とその国際的動向

[1]刑事施設医療改革をめぐるフランスの経験 ………赤池一将

[2]刑事施設独自の医療から社会共通的な医療へ
    ーーイングランド刑事施設医療の保健省移管をめぐって ………三島 聡

[3]オーストラリア・ニューサウスウェールズ州(NSW)における
   矯正医療の現状と日本への示唆 ………森久智江

[4]台湾の矯正機関被収容者に関する医療改革とその発展 ………鍾 志宏/訳:杜 冠霖

[5]台湾における受刑者の健康状態及び医療ーー諸問題と改革の好機  
    ………黃 嵩立/訳:吉村千冬

[6]ドイツの刑務所医療事情………金 尚均

[7]カナダの刑務所医療について――連邦刑務所の取り組みを中心として………岡田悦典

[8]アメリカの刑事施設医療………笹倉香奈

[9]国際準則の要請と刑事施設医療の改革………寺中 誠

第3部 刑事施設医療改革の公準
[1]刑事収容施設の医療編成――アクセス・質保証の実施体制をめぐって………松田亮三

[2]司法看護と刑事施設医療の改革………日下修一

[3]刑事施設における医療情報へのアクセスと被収容者の権利………岡田悦典

[4]福祉につなぐための刑事施設医療のあり方――刑事司法・刑事政策学的視点から………前田忠弘

[5]福祉につなぐための刑事施設医療のあり方――社会学・社会福祉学的視点から ………魁生由美子

[6]健康格差社会における受刑者等の健康――英国の取組を参考に………高橋有紀

[7]刑事施設における医療倫理の国際的スタンダード………相澤育郎

[8]被収容者の健康課題把握と公衆衛生戦略の形成――国際的動向をふまえた検討………松田亮三