書籍詳細:女性の生きづらさ

シリーズ:こころの科学増刊

女性の生きづらさ その痛みを語る

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定価:税込 1,540円(本体価格 1,400円)
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在庫あり
発刊年月
2020.01(上旬)
ISBN
978-4-535-90455-2
判型
A5判
ページ数
152ページ
Cコード
C9411
ジャンル

内容紹介

心理臨床の枠を超え、女性として生きる中で出会う困難や違和感を、家族・当事者・社会・性別というさまざまな位相から語り尽くす。

目次

1 総論

 いまふたたび「女性であること」を考えるーージェンダーの視点から
   ……信田さよ子(原宿カウンセリングセンター)

2 家族を生きる痛み

 母と娘という問題系ーーこれまでとこれから
   ……信田さよ子(原宿カウンセリングセンター)

 DVに立ち向かう女性たち……山口のり子(アウェア)

 児童虐待死事件の取材から見えてきたもの……杉山 春(ルポライター)

 中高年AC女性と介護ーー関係の悪い母の最期をめぐって
   ……寺田和代(フリーライター/社会福祉士)

 エッセイ:痛みと逃げ道……坂上 香(out of frame)

3 当事者の痛み

 酔っていないと主張できなかったーー構造的スティグマとしての隔離
   ……上岡陽江(ダルク女性ハウス)

 摂食障害を生きて
   ……鶴田桃エ(NABA:日本アノレキシア・ブリミア協会)

 発達障害を生きるーー「コミュニケーション障害」の罠から
   抜け出すために……綾屋紗月(東京大学先端科学技術研究センター)

 エッセイ:女性の生きづらさとスキーマ療法
   ……伊藤絵美(洗足ストレスコーピング・サポートオフィス)

4 社会を生きる痛み

 戦争と家族の暴力……中村江里(日本学術振興会特別研究員)

 貧困問題と女性ーー風俗業界で働いている女性たちの聞きとり調査から
   ……上間陽子(琉球大学教育学部)

 塀のなかの女性たちーー今こそソーシャルワークを
   ……大嶋栄子(特定非営利活動法人リカバリー)

 司法制度と家族ーー面会交流をめぐって
   ……千田有紀(武蔵大学社会学部)

 エッセイ:「被害者」になれない私たち
   ……北原みのり(作家/会社経営者)

5 性別という痛み

 「男ゆえの困難」の何が問題かーー介護する男たちの語られ方と、
   そこで見失われているものを考える
   ……平山 亮(東京都健康長寿医療センター研究所)

 “加害者性”に苦しむ男たち
   ……清田隆之(文筆業/恋バナ収集ユニット「桃山商事」)

 性暴力加害者の責任を問う、とは
   ……牧野雅子(龍谷大学犯罪学研究センター)

 トランス女性と性暴力被害ーー私はあえて一人の女をみつめる
   ……岩川ありさ(法政大学国際文化学部)

 ジェンダーにおける加害者性と被害者性の位相
   ーートラウマティックな関係性の再演から
   ……野坂祐子(大阪大学大学院人間科学研究科)

書評掲載案内

■『女性セブン』2020年2月13日号P117にて掲載
「この痛み、他人事じゃない。中立・客観よりも、味方になる立場が重要」

■『しんぶん赤旗』2020年2月23日(日)8面・読書欄にて掲載

■2020年5月5日(火)付『ふぇみん』6面・booksで紹介

■『朝日新聞』夕刊 2020年7月22日(水)7面にて掲載