書籍詳細:かくして巨額損失は海外で生まれた

かくして巨額損失は海外で生まれた 日本企業が陥った「失敗の本質」

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  • 飯田 健雄
  • 紙の書籍
定価:税込 1,980円(本体価格 1,800円)
在庫なし
発刊年月
1998.11
旧ISBN
4-535-55159-6
ISBN
978-4-535-55159-6
判型
四六判
ページ数
272ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

1990年代に入って日本企業は海外で巨額の損失を繰り返してきている。日本を代表する22の企業による海外事業での失敗例や経営危機をケース・スタディとして、国際経営戦略を再検討する。失敗から何を学びうるか。

目次

第1章 大義という毒
1 IJPC
──カントリーリスクのバイブル
2 ヤオハン開業
──熱情と幻想の間で
第2章 知的財産権という包囲網
1 IBM産業スパイ事件
──プログラムされた報復
2 ミノルタ
──忘れていた悪夢
第3章 チェックなき組織体制
1 安宅産業
──与信管理の失敗
2 大和銀行
──名目の国際化
3 住友商事
──投機という闇空間
第4章 異質社会の陥穽
1 伊藤忠商事と住友商事
──日本流人事のミス
2 ブリジストン
──労働組合という伏兵
3 米国三菱自動車とセクハラ問題
──撃破された心情倫理
第5章 シナジー戦略の逆襲
1 コロンビア映画買収とソニー
──人脈の罠
2 MCA買収と松下電器
──子会社の反乱
3 セゾングループ
──文化という国境
第6章 バブルの波が崩れる時
1 三菱地所
──未熟な買収劇
2 イ・アイ・イ・インターナショナル
──華麗なる犯罪
3 京樽
──事業拡大のツケ
第7章 経営環境の瓦解
1 豪州日産
──産業政策の歴史
2 大同コンクリート
──通貨危機という異変
3 日本航空
──規制緩和という黒船
第8章 国益と企業
1 東芝ココム事件
──皆で渡れば怖くない
2 富士通のフェアチャイルド社買収
──政治的障壁
第9章 成功とリスク
1 戦う場所の戦略的ポジショニングを確認せよ
2 パートナーとの戦略的ずれに注意せよ
3 しのびよる組織の腐食
4 戦略パターンの柔軟性はあるか
5 生産よりもマーケティングが重要だ
6 本社と子会社関係を洗い直せ
7 戦略は時間的に変質する
8 戦略が戦術に変わる時
9 未来の国際経営危機を考える
あとがき
参考文献