書籍詳細:法の科学 第49号

シリーズ:法の科学

法の科学 第49号 社会の持続可能性と法主体の再構築

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  • 民主主義科学者協会法律部会
  • 紙の書籍
定価:税込 2,750円(本体価格 2,500円)
在庫僅少
発刊年月
2018.09
ISBN
978-4-535-05049-5
判型
A5判
ページ数
212ページ
Cコード
C3332
ジャンル

内容紹介

標記シンポジウムの他、60周年シンポジウム・座談会、軍事研究と学問、法学教育、社会主義など、今日の重大な問題を盛りだくさんに問題提起。

目次

■巻頭言
ファシズム潜在状況と研究者の気概
……中村浩爾

■シンポジウム=社会の持続可能性と法主体の再構築

社会的排除の議論から学ぶ法主体のありかた
……多田一路

ケアを中心とする社会への転換のための法構想
――「脆弱な主体」をめぐって
……中里見博

雇用社会の変容と労働法の課題
――雇用社会の持続可能性・法主体の検討視角
……山川和義

持続的な野生動物法の主体に関する批判的考察
――市民・専門家と狩猟者の三者に注目して
……高橋満彦

■コロキウム=民科法律部会60周年記念シンポジウム
「民主主義法学の未来」

民主主義法学の歴史から何を学ぶか
……吉村良一

行政法研究と民主主義法学
ーー変容を続ける国家・行政と民主主義法学の課題
……豊島明子

法社会学研究と民主主義法学
……飯 考行

現代における法の形成と法曹の役割
……豊川義明

ミッションとしての民主主義法学
――科学としての法学そして科学者の社会的責任
……広渡清吾

■ミニ・シンポジウム1=軍事研究と学問の自由・平和主義

軍事研究と「学問の自由」:日本学術会議の選択
……佐藤岩夫

軍事的安全保障研究における〈忖度〉強制の行政法的諸装置
……前田定孝

日本国憲法の平和主義と軍事研究 憲法学の視点から
……小沢隆一

■ミニ・シンポジウム2=法学教育と民主主義法学の現在
――『日本の法』を素材として

『日本の法』と法学教育
――編者・著者の立場から
……長谷河亜希子

緒方桂子他編『日本の法』と民主主義法学
……小森田秋夫

法教育の目標・内容・方法をめぐる課題
――『日本の法』を参照しつつ
……渡邊 弘

■ミニ・シンポジウム3=体制転換・市場経済化の四半世紀と法

社会主義の亡霊?
――変らぬロシアから考える
……篠田 優

脱社会主義化における立憲主義
――1993年ロシア憲法の歴史的位置
……樹神 成

■民科法律部会60周年記念事業

座談会 民主主義法学の到達点
……戒能通厚・広渡清吾・浦田一郎・吉村良一・楜澤能生

■海外動向

甦る法律家フリッツ・バウアー
――ナチの過去の克服をめぐる近年のドイツの法事情
……本田 稔

■研究ノート

『我妻・有泉コンメンタール民法』考
――清水誠先生からのメッセージ……市川英一

日本植民地主義法論の再検討……前田 朗

2017年衆議院選挙と「安倍改憲」……奥野恒久

■書評
森山文昭『変貌する法科大学院と弁護士過剰社会』……宇佐見大司

■資料
民科法律部会 学会活動の記録(2017年3月〜2018年3月)