書籍詳細:わが国公的金融の役割

郵政研究所研究叢書 わが国公的金融の役割

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  • 井上 徹
  • 鵜瀞 由己
  • 編著
  • 紙の書籍
定価:税込 3,300円(本体価格 3,000円)
在庫なし
発刊年月
1999.04
旧ISBN
4-535-55182-0
ISBN
978-4-535-55182-4
判型
A5判
ページ数
164ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

「バブル」と「バブル後」の期間に日本の様々なシステムが問い直されている。とりわけ金融市場をめぐり公的部門のあり方の議論が沸騰した。公的金融のこれまでの役割と、今後どのような役割を果たしうるかを理論的・実証的に分析する。

目次

●目次
第1章 寡占的金融市場と公的金融仲介
 1 はじめに
 2 公的金融仲介と銀行業の産業組織に関する先行研究
 3 公的金融の収支相償行動と社会的厚生
 4 一括補助金と収支相償行動
 5 まとめ

第2章 公的金融の費用条件
 1 はじめに
 2 金融機関の費用条件に関する先行研究のサーベイ
 3 金融機関の費用条件と費用関数の一般的モデル
 4 データと推定方法
 5 推定結果とその解釈
 6 結語

第3章 非対称情報と公的金融
 1 はじめに
 2 貸出市場における非対称情報と均衡
 3 非対称情報下における公的金融と民間金融のクールノー均衡
 4 公的金融による「補売」と経済厚生
 5 実証分析
 6 まとめ

第4章 企業の借入と政府系金融機関の役割
 1 はじめに
 2 政府系金融機関に関する先行研究
 3 政府系金融機関融資の効果分析
 4 設備投資関数の推計
 5 おわりに

第5章 社会資本の生産力効果と最適水準
 1 はじめに
 2 社会資本ストックと社会的割引率
 3 既存実証分析の概略
 4 マクロの生産関数の推計と社会的割引率の計測
 5 おわりに

第6章 社会資本の評価と課題
 1 はしめに
 2 マクロ評価
 3 ミクロ評価
 4 まとめ

第7章 新しい社会資本整備のあり方
 1 はじめに
 2 PFI手法としてのBOT
 3 シドニー・ハーバートンネル
 4 導入に向けての課題
 5 まとめ