書籍詳細:責任編

シリーズ:水俣病裁判全史

責任編

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  • 紙の書籍
定価:税込 11,000円(本体価格 10,000円)
在庫なし
発刊年月
1999.03
旧ISBN
4-535-51131-4
ISBN
978-4-535-51131-6
判型
A5判
ページ数
786ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

水俣病は、人類がかつて経験したことのない、再び繰り返してはならない公害である。国民的支援の中で勝利した裁判のもつ役割と限界、運動の史的展開と勝利の要因を、裁判資料・判決の論理等を資料として実証的に明らかにする。

目次

研究
 水俣病における専門家の責任

資料
 企業の責任
  原告の主張――加害企業チッソの責任
  原告の主張――汚悪水論
  被告の主張――加害企業チッソの弁解
  丁通明証人調書
  細川一証人調書
  細川一ノート「猫400号の醋酸工場排液実験」
 行政の責任――総論
  原告の主張――加害者としての国の責任
  国の主張――国の責任逃れの弁解
  原告の主張――国の責任のとらえ方
  原告の主張――規制権限不行使の責任と根拠法規との関係
 産業政策と原因隠蔽工作――行政の責任・各論1
  原告の主張――産業政策から見た国の責任
  国の主張――産業政策についての国の弁解
原告の主張――原因隠蔽工作と国の責任
  国の主張――原因隠蔽工作についての国の弁解
  加藤邦興証人調書1
  加藤邦興証人調書2
  鰐淵健之証人調書
 昭和二九年八月段階までの国の責任――行政の責任・各論2
  原告の主張――水産行政上の責任
  大正十五年四月三十日漁業補償
  昭和十八年一月十日漁業補償
  昭和二六年八月二二日漁業補償
  三好復命書「新日本窒素肥料株式会社水俣工場排水調査」
  工場廃水処理状況報告書
  三好禮治証人調書1
  三好禮治証人調書2
  昭和二九年七月十三日漁業補償
  石本寅重「水俣病について」
  野村茂「水俣病の疫学」
  猫てんかんで全滅(昭和二九年八月一日熊本日日新聞)
  諏訪光一証人調書
 昭和三二年九月段階までの国の責任――行政の責任・各論3
  原告の主張――食品衛生法上の国の責任
  水俣市漁業協同組合要求書
  瀬口復命書「奇病対策協議会」
  内藤復命書「漁業被害実態調査」
  水俣保健所長「水俣奇病に関する速報について」
  芦北事務所長「水俣市における奇病(猫)に関する調査について」
  水俣保健所長「水俣市字月浦付近に発生せる小児奇病について」
  死者や発狂者も(昭和三一年五月八日西日本新聞)
  熊本県衛生部長名での厚生省公衆衛生局防疫課長あて電報
  熊本県衛生部長「水俣市における原因不明脳炎様疾患の発生について」
  喜多村正次ほか「水俣地方に発生した原因不明の中枢神経系疾患に関する疫学調査成績」
  中枢神経の中毒か(昭和三一年十一月四日毎日新聞)
  水俣奇病対策委員会「水俣奇病疫学調査について」
  第一回水俣奇病対策打合会(概要)
  熊本県衛生部長「貝中毒に対する措置の概要について」
  静岡県衛生部長「貝中毒に対する措置の概要について」
  伊藤蓮雄「水俣病の病理学的研究 第5報」
  第二回水俣奇病対策連絡会(概要)
  松田心一「熊本県水俣地方に発生した奇病について」
  厚生科学研究班「水俣市における中枢神経系疾患の研究」第2集
  水俣奇病対策連絡会長「第三回連絡会の結果報告について」
  阪本復命書「水俣奇病対策懇談会(概要)」
  厚生省公衆衛生局長「水俣地方に発生した原因不明の中枢神経系疾患にともなう行政措置につい             て」
  魚介の中毒説が有力(昭和三二年一月二七日熊本日日新聞)
  伊藤蓮雄証人調書1
  伊藤蓮雄証人調書2
  伊藤蓮雄証人調書3
  伊藤蓮雄証人調書4
  ビデオ「水俣奇病」検証説明書
  宮入正人証人調書
  尾村偉久証人調書
 昭和三四年十一月段階までの国の責任――行政の責任・各論4
  原告の主張――水質二法をめぐる国の責任
  第二九回国会参議院社会労働委員会会議録
  水俣市新市町村建設計画調査 第一編・基礎調査
  水俣湾内で実態調査(昭和三四年八月十六日熊本日日新聞)
  年間一億円の漁獲ダメ(昭和三四年十月四日西日本新聞)
  沢木復命書「水俣川河口漁場調査の概要」
  葦北郡下漁協における漁業実態調査
  鹿児島県衛生部長「水俣病について」
  水俣病でネコが死ぬ(昭和三四年八月十九日毎日新聞)
  食品衛生調査会水俣食中毒部会「水俣病研究中間報告」
  跡を断たぬ水俣病
  水俣奇病また一人
  熊本大学医学部10年後の水俣病研究班報告書(第2年度)「10年後の水俣病に関する疫学的、臨床医学的ならびに病理学的研究v
  新日本窒素肥料株式会社水俣工場「工場排水分析表」
  新日本窒素肥料株式会社水俣工場「水俣工場の排水について(その歴史と処理及び管理)」
  禁漁区外から発病(昭和三四年七月三十日熊本日日新聞)
  水俣病がまた一人(昭和三四年十月十五日熊本日日新聞)
  水俣病さらに北へ広がる(昭和三四年十一月二五日朝日新聞)
  漁協組合員の中の水俣病認定患者調査
  漁民でなく他の職業をもっていた水俣病認定患者調査
  鮮魚商尾田均の魚類販路と水俣病患者
  水俣鮮魚小売商組合及び株式会社新水俣魚市場勤務員の中での水俣病認定患者、水俣病認定申請者
  水俣の魚は恐い(昭和三四年八月一日熊本日日新聞)
  漁民側と意見対立(昭和三四年八月三日熊本日日新聞)
  水俣市漁業協同組合要求書
  熊本県漁民総決起大会決議文
  新日本窒素肥料株式会社水俣工場回答書
  熊本県漁業協同組合連合会申入書
  新日本窒素肥料株式会社水俣工場回答書
  厚生省公衆衛生局環境衛生部長「水俣病対策連絡協議会の開催について」
  厚生省公衆衛生局長「水俣病の対策について」
  第三十回国会衆議院農林水産委員会議事録
  きょうから現地調査(昭和三四年十一月二日朝日新聞)
  水産庁長官「公共用水域の水質の保全に関する法律に基づく指定水域の指定に関する要望について」
  漁民またも暴力沙汰、水俣(昭和三四年十一月三日熊本日日新聞)
  寺本知事記者会見「不知火の指定海域経企庁に要請する」(昭和三四年十一月八日熊本日日新聞)
  水俣食中毒対策に関する各省連絡会議出席者名簿
  水俣病に関する対策(案)
  通商産業省軽工業局長「水俣病の対策について」
  通商産業省軽工業局長「水俣病の対策について」(新日本窒素肥料株式会社社長あて)
  水俣病に関する対策(第二次案)
  厚生省公衆衛生局長「水俣食中毒の原因究明に関する食品衛生調査会の答申について」
  全国漁業協同組合連合会ほか「熊本県水俣病漁業被害に関する陳情」
  水産庁長官「水俣病対策について」
  通商産業省軽工業局長「水俣病の対策について」
  特定施設成案まとまる(昭和三四年十二月四日化学工業日報)
  水俣病の拡大許す(平成三年六月十四日熊本日日新聞)
  熊本県企画部公害課「水俣の水銀に関する調査研究報告書(昭和四三年度)」
  下田代忠臣供述調書
  日本工業立地センター「工場廃水処理事例集」
  求釈明(平成四年十月十三日)
  求釈明に関する回答(平成四年十一月十九日)
  藤木素士鑑定書
  左近友三郎証人調書
  井上和夫証人調書
  井福龍助証人調書
  中尾賢一証人調書
  守住憲明証人調書
  実川渉証人調書
社会科学的アプローチ
  深井純一「熊本・新潟水俣病問題の比較研究・序説」
  深井純一「自治体内部資料の収集法」
 有機水銀関係
  フォグトほか「アセチレンからアセトアルデヒトの接触的変化における水銀塩の役割と、パラアルデヒトの製造に関する新工業的製法」
  西田栄一証人調書
  五十嵐赳夫・石塚松井「ポーラログラフによる硫酸水溶液中水銀触媒の反応機構の研究」
  角谷清明「アセチレンより醋酸の合成法に就いて1」
  ニゥランド、フォグト共著「アセチレンの化学」
  加藤邦興陳述書
  カーランドほか「水俣病」
  ツァンガー「水銀中毒の経験」
  ニール「公衆衛生の視点からの水銀中毒」
  バーダー、ホルスタイン共著「水銀――その製法、工業的利用及び毒作用」
  ケルシュ「有機水銀化合物による健康被害」
  藤木素士「メチル水銀の副生及び水俣病原因物質としての予見可能性に関する意見書」
  ロコーほか著「有機金属化合物の化学」
  ラズバエフほか「過酸化アシル基と金属水銀の反応」
  ラズバエフほか「有機酸の中の水銀塩からアルキル水銀化合物をつくる新方法」
  滝沢行雄「自然界におけるアルキル水銀の生成について」
  田島静子「メチル水銀化合物の精製に関する研究 第2報」
  新日本窒素肥料株式会社水俣工場「所謂有機水銀説に対する工場の見解」
  工業技術院東京工業試験所「廃水中の微量水銀の分析法について」
  金沢純ほか「有機水銀化合物のペーパークロマトグラフィー」
  技術部長(川崎)「有機水銀検出試験に関する件」
  新日本窒素肥料株式会社水俣工場醋酸課稟議書「醋酸課アルデヒド工場精ドレン回収工事の件」
  工業技術院東京工業試験所「工場廃水中の水銀分の分析結果」