書籍詳細:現代情報社会におけるプライバシー・個人情報の保護

現代情報社会におけるプライバシー・個人情報の保護

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  • 紙の書籍
定価:税込 5,500円(本体価格 5,000円)
在庫僅少
発刊年月
2017.09
ISBN
978-4-535-52261-9
判型
A5判
ページ数
296ページ
Cコード
C3032
ジャンル
難易度
テキスト:上級

内容紹介

現代社会が抱えるプライバシー・個人情報保護に関して、アメリカの議論、技術的内容や最新の状況を踏まえた上で総合的に検討する。

目次

はしがき

本書の構成

序章 プライバシー・個人情報保護の基本動向と課題
 1 現代情報社会におけるプライバシー・個人情報の保護
 2 プライバシー権に関する基本動向と課題
 3 個人情報保護法制に関する基本動向と課題

第1部 情報プライバシー権の基礎理論 --- 日米比較法研究

第1章 情報プライバシー権をめぐる我が国における議論状況
 1 はじめに
 2 憲法学における議論状況
 3 民法学における議論状況
 4 情報法学における議論状況
 5 おわりに
第2章 情報プライバシー権に関する初期の学説
 1 はじめに
 2 ウィリアム・M・ビーニーの見解
 3 アラン・F・ウェスティンの見解
 4 チャールズ・フリードの見解
 5 アーサー・R・ミラーの見解
 6 考察
 7 おわりに
第3章 情報プライバシー権に関するプロパティライツ理論の意義と限界
 1 はじめに
 2 プロパティライツ理論の概要
 3 プロパティライツ理論の根拠
 4 ローレンス・レッシグの見解
 5 プロパティライツ理論の課題
 6 プロパティライツ理論の展開 --- 新シュワルツ説
 7 考察
 8 おわりに
第4章 情報プライバシー権と表現の自由の関係
 1 はじめに
 2 アメリカにおける議論状況
 3 情報プライバシー権と表現の自由の関係に関する検討
 4 おわりに
第5章 情報プライバシー権の基礎理論に関する考察
 1 はじめに
 2 情報プライバシー権の法的性質論 --- 人格権説と財産権説
 3 情報プライバシー権の価値論 --- 法的性質論から価値論へ
 4 おわりに

第2部 プライバシー・個人情報保護の現代的課題

第1章 クラウド・コンピューティングにおける個人情報の保護
 1 はじめに
 2 改正個人情報保護法の概要
 3 クラウド事業者が切片化した情報の個人情報該当性
 4 個人データの委託と第三者提供
 5 クラウド事業者の個人情報取扱事業者該当性
 6 クラウド・コンピューティングと国境を越える個人情報の移転
 7 おわりに
第2章 バイオメトリクス認証におけるプライバシー・個人情報の保護
 1 はじめに
 2 バイオメトリクス認証におけるプライバシー問題の発生
 3 バイオメトリクス認証とプライバシー権
 4 バイオメトリクス認証と個人情報保護法制
 5 おわりに
第3章 ビッグデータ時代におけるプライバシー・個人情報の保護
 1 はじめに
 2 プライバシー・個人情報保護に関する基本的な考え方 --- 対立する要請の調和
 3 保護の対象となる情報 --- 個人情報・プライバシー情報・パーソナルデータ
 4 分かりやすい表示・説明と実質的な本人同意
 5 匿名化による利活用の可能性と法的課題
 6 おわりに
第4章 プライバシー影響評価(PIA)に関する国際的動向と我が国における課題
 1 はじめに
 2 PIAに関する国際的動向
 3 我が国におけるPIAの課題
 4 おわりに