書籍詳細:行政訴訟の活発化と国民の権利重視の行政へ

滝井繁男先生追悼論集 行政訴訟の活発化と国民の権利重視の行政へ

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  • 紙の書籍
定価:税込 11,000円(本体価格 10,000円)
在庫なし
発刊年月
2017.07
ISBN
978-4-535-52216-9
判型
A5判
ページ数
544ページ
Cコード
C3032
ジャンル
難易度
テキスト:中級

内容紹介

2015年に急逝された滝井繁男先生(元最高裁判事、弁護士)のご遺志「行政訴訟の活性化と国民の権利重視の行政実現」を受け継ぐ追悼論集。

目次

はじめに
《巻頭論文》
・「国民の司法」へのさらなる発展を求めて——滝井繁男氏を偲びつつ/佐藤幸治

《座談会》
・司法改革の継続と行政訴訟活性化への道——滝井繁男先生を偲んで/泉徳治+中川丈久+水野武夫+斎藤浩

《インタビュー》
・滝井繁男先生に聞く——行政事件を中心に/聞き手:中川丈久+山口進

《論文編》
【憲法】
・表現の自由と最高裁/市川正人
・「人権の実効的救済」についての覚書/笹田栄司
・違憲国賠訴訟とその周辺/棟居快行
【行政法】
・違法性の承継に関する一事例分析——労災保険給付支給処分と労働保険料認定決定処分との関係/興津征雄
・犯罪捜査・公訴権の行使に関する国家賠償請求訴訟と「反射的利益」論/角松生史
・忖度をやめ、国民、企業に役立つ行政訴訟へ——司法、法務分野における三権一体的運営と改革の道筋/斎藤 浩
・議員の発言による国家賠償・個人責任と司法審査のあり方——地方議会議員個人責任事件に定位して/斎藤 誠
・非申請型義務付け訴訟における「重大な損害を生ずるおそれ」の判断方法について——自らに対する処分の義務付け訴訟にかかる裁判例の概観と分析/島村 健
・続・取消訴訟の原告適格について/中川丈久
・旧高根町簡易水道事業給水条例事件最高裁判決の意義/野呂 充
・厚生労働大臣の定める保護基準と保護実施機関による最低限度の生活の判断権限/前田雅子
・「申請権」概念の生成と確立/村上裕章
・外国または国際組織による公権力の行使に対する裁判所による権利保護——近時のドイツ連邦憲法裁判所判決・決定をめぐって/山本隆司
【税法】
・貸金業者の過払金返還債務と更正の請求の可否/田中 治
・重加算税における隠ぺい・仮装行為主体論に関する一考察/谷口勢津夫
・帳簿保存と仕入税額控除をめぐる滝井反対意見の背景/三木義一
・相続税法の連帯納付義務——滝井繁男先生の問題提起の再検討/水野武夫
・固定資産税の台帳課税主義とその限界/元氏成保
【環境法】
・環境規制権限の適正な執行を目指して——西吉野産廃事件の経験から/池田直樹
・保護規範説を超えて——環境団体訴訟をめぐるドイツの葛藤と制度改革/大久保規子
・都市計画決定の裁量違反を指摘した例外的な最高裁判決——林試の森事件/日置雅晴
【司法】
・「未完のプロジェクト」の再出発に向けて/山口 進

《資料編》
・経歴、主要著書・論文、主な最高裁判所判決、主な取扱い事件、主な役職等、配偶者