書籍詳細:発達障害の「教える難しさ」を乗り越える

発達障害の「教える難しさ」を乗り越える 幼児期から成人期の自立へ

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発刊年月
2017.05
ISBN
978-4-535-56359-9
判型
四六判
ページ数
200ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

自閉症、LD、ADHD、広汎性発達障害、知的障害……教科学習を通じて、発達上の遅れや課題をもつ子ども自身が力をつける!

目次

第1章 「発達上の遅れと課題」にどう向き合うか

ある父親の言葉
「親としてやれることはないか」という切実な思い
教育への期待と信頼
「教える難しさ」を乗り越える
教わる力を育てる
「どうしていいのかわからない」という子どもの思いに応える

第2章 「教える難しさ」を乗り越える親の歩み

子育ての難しさとは?
「これで教えられる!」という実感
【実例1】「教えていける!」と直感した親の努力と工夫
【実例2】家庭での取り組みがすべての鍵を握る
【実例3】あいまいなアドバイスと療育に翻弄された親だからわかる指導の力
【実例4】専門家の「常識」・親の「常識」で揺れながら見つけた真実
【実例5】質の高い特別支援教育を求める親の思い

第3章 家庭学習を効果的に進めるには

特別なやり方ではなく、当たり前のことを
まず、しっかり見る、聞く練習から
あいさつと返事
「はい」には大きな力が
学習の意味と目的
書く練習
文章を読む
文づくり
作文
作文指導の一例
たし算と引き算
生活習慣の自立
発音と発語
言葉に始まり、言葉に終わる

第4章 みんながめざす春野君親子の奮闘

教わる立場から教える立場へ
自分が受けた教育を他の子どもたちにも
幼児期の紛れもない事実
ダイナミックな変わりよう
「自分のしたいことが最優先」の状態から抜け出させる
応じられるようになる、学べるようになる
見習うべき手本とともに
「あの優しい母はどこへ行ったのか」
先に成長した親の導き
親子で取り組んだ学習の記憶
早退・不登校の危機を乗り越える
反復練習の大きな効果について
体育も国語や算数と同じ
現状を把握し、折り合いをつける力へ
成長にとっての学習の意味
真面目さと理想が混じり合った意見
「教える難しさ」を克服する歩み
模範となりうる貴重な成長の記録

第5章 社会人として自立した卒業生たち

『自閉症児の学ぶ力をひきだす』の子どもたちの成長と現在
C君(二一歳) 頑張れば結果はついてくることを証明した
D君(二一歳) 「諦めない」と「頑張る」を実行する
E君(二三歳) どこへ行っても「好感がもてる」と評価される
H君(二四歳) 学校で初めて特例子会社に就職した
子どもたちにとって「教えてほしいもの」とは

第6章 まとめと提言──「いい子」に育ってほしい

あるアンケートから
事実・実例を知ることの大切さ
子育て・教育の大きな流れにどう向き合うか
自分本位に気づかせる
学校という学びの場を取り戻す
明治時代の先進性──最も優秀な教員を配置した特別学級
我慢し、折り合いをつけ、乗り越えていく力
ルールを守る姿勢から生まれるもの
「いい子」に育てましょう
育てる大人をめざして

書評掲載案内

■2017年7月3日付『教育新聞』書評面(6面)
■2017年9月18日付『日本教育新聞』新刊案内(14面)
■『健康教室』2017年12月号 BOOK REVIEW(75頁)